岐阜の画廊 文錦堂

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週末特別企画/Museum Piece 編

2016-07-03 16:14:23 | 工芸
皆様、こんにちは。
週末最後の日曜日、いかがお過ごしでしょうか?

今日の岐阜は、朝から曇り空に覆われて蒸し暑い1日となっています。

さて、今日はミュージアムピース級の作品が新たに入荷してきましたのでご紹介させて頂きます。
長年美術商を営んでいると、時として思いがけない作品に出会うことがあります。
今日ご紹介させて頂きます2点も作家の作品集に掲載するような代表作であり、まさに業者冥利に尽きる作品と云えることでしょう。

先ずは、故 加藤 卓男(1917-2005 人間国宝)先生の代表作である「ラスター彩」の逸品です!!
ペルシャ陶器の技法のうえに、日本的な意匠と技法を融合させた作品は、極めて幻想的かつ品格溢れる趣を醸し出しています。



     

 加藤 卓男 作 「ラスター彩胡姫文花入」高22.2×径14.6cm (売約済

 逸品の証とも云うべき安藤箱に収まっています。

続いては、私も今回初めて手に取る機会を得ましたが、美濃陶の巨匠 故 加藤 唐九郎(1897-1985)先生の一無斎による茶杓です。
荒川 豊蔵先生の茶杓も有名ですが、唐九郎先生も生前に10本ほど制作されたと聞き及んでいます。
「無」と銘されたこの作品も強烈な個性で陶芸界を席巻された唐九郎先生らしく、豪快で猛々しい趣を放っています。
互いに美濃の古陶に魅せられ戦後の日本陶芸を代表するお二方は、茶杓においても「動」「静」に分かれた印象を感じます・・・。





   加藤 唐九郎 作 「茶杓 銘:無 一無斎」長さ18.4cm (売約済

 漢学者服部担風翁より「一無斎」の号を贈られ、代表作の多くに箱書きされています。

是非、この機会にミュージアムピースをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか・・・。
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