岐阜の画廊 文錦堂

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父の愛蔵品。

2013-02-26 11:40:18 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、晴れてはいますが風が強く寒い1日となっています。温かなが待ち遠しい限りです・・・。
確定申告の期限が迫るなか、昨日、やっとのことで決算書類などを整え、無事に税理士さんへ提出することが出来ました。(ホッ)
提出をし終えて、ここ数日、もぬけの殻状態となっていましたが、気持を新たに本年度も昨年以上に頑張りたいと思います!!

さて、先週末23日に父が78歳となる誕生日を迎え、家族全員と伯父・叔母を加えて、ささやかな誕生会を催しました。
皆さんにお馴染みの、文錦堂オリジナルサービスによる木札付風呂敷(注:3万円以上の作品のみ)ですが、付けている木札の字はいつも父が書いています。

 

多くのお客様方から父の書は綺麗で読み易いと大変ご好評を頂いておりますが、年々目が見づらくなってきている様子で、ここ1~2年書くスピードが目立って遅くなってきました。いつまでも元気でいてもらいたいものです・・・。

そんな父ですが、毎晩2合の晩酌を楽しんでいます。今日は、父の愛蔵の品から故 中村 六郎先生の「備前徳利」をご紹介したいと思います。

ご常連のお客様方の中では馴染みが深いこの作品ですが、「見て・買って楽しむ 【酒器】 陶芸の名品」 (阿部出版)にも掲載されており、皆さんの中にもご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。



   中村 六郎 作 「備前徳利」 H 8.4×D10.4cm

生前「徳利の六郎」との異名を持った六郎先生ですが、中でも六郎徳利の代名詞とも呼べるこの“蕪形”の形をした徳利はあまりにも有名です。
「小さくても酒量が変わらないような徳利を作ってくれ」と、奥様に酒の量を制限されてしまった愛酒家の知人の為に作られたとか・・・。

やや小ぶりながらも、下膨れた独特の蕪形で存在感を醸し出すこの徳利を、父も日々大事に育てています。
持ちやすいよう胴に適度なくびれが有り、黒い焦げと対比をなすような赤い窯変と、器肌に降り注がれた黄胡麻が織りなす景色が見事な逸品です。



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2 コメント

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Unknown (岡山の田舎者)
2013-02-26 21:50:07
『そんな父ですが、毎晩2合の晩酌を楽しんでいます』
 
人生の先輩と私も呑んでみたいですね。

お父様の事、大事にしてあげて下さい。

しかしこの徳利! いいですね~!(^^)!
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最高の晩酌 (文錦堂若)
2013-02-27 08:25:12
岡山の田舎者様

ありがとうございます!!
仕事で疲れた心身を最高の酒器と共に酒で癒す・・・。
至福の時間ですね。

六さんの蕪徳利は大ぶりが多いですが、このは父が晩酌用にと小さめの徳利を六郎先生にお願いして作ってもらいました。

お気に入りの作品みたいですよ。
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