Happyday of LUCKY

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作品をつくりつづける理由

2015年07月16日 | Photography
きのうの写真学校の授業で、写真家の浅田政志さんはこういった。

「作品をつくって、写真集を出したり、写真展をすると、その人にしか味わえないある種の快感がある」
わざわざ遠いところから見にきてくれたり、時には自分の写真を見て涙をながしてくれる人もいる。そういう人との出会いが作品をつくりつづける気持ちを高め、原動力になるのだという。
素直でとてもわかりやすいお話だと思う。

作品づくりをする人間は、つくった作品を見たり聞いてもらった相手の反応がとても気になるものだ。
「この写真、いいね」といわれたら、もうそれだけでこれまでの苦労は報われる。作品が売れるとか、儲かるということはもっともっとあとの話で、まずは評価されたいのだ。
これはいわゆる「芸術」作品にかぎらず、すべてのモノづくりに当てはまることだろう。料理人も自分の料理を「おいしい」といってほしいし、美容師だって「この髪型かっこいい」といわれたい。町工場のおやじだって「あんたとこのネジが一番」っていわれたら嬉しいに決まってる。

詰まるところ、表現するということは、こういうことなのだと思う。
自分が一番好きなことをして、だれかに評価される。これは生きる目標にもつながるね。
じっさい、作家さんってみんなバイタリティがあふれていて、生き生きとしている人が多い気がする。
きのうの内倉真一郎さんなんて、本当にすごかったなあ。



ただし自分の表現したいテーマがはっきりしていないと、制作のための制作になってしまって、結局なんのためにやってるのかわからなくなってしまう。
相手の反応も大事だけれど、一番たいせつなのは自分のこころの声だ。叫ばずにはいられない「なにか」があって、はじめて表現になるということ。
ここが作家か、ただのカメラマンかの分かれ目なのです。あ~

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