Happyday of LUCKY

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モノクロ暗室体験はじまる

2016年08月23日 | Photography
あたらしく買ったニコンD500に関する評判を知るために、ウェブ上のレビューや日本カメラのバックナンバーまで買って、読みあさっている。おおむねよくできた良いカメラだと書いてあるので、いい買い物をしたと自己満足している。



その日本カメラのうしろの方に「月例コンテスト」というコーナーがあって、その中の「モノクロ写真」部門を見ておどろいた。入選作品19点のうち、フィルムカメラで撮影している人は2人だけで、あとの17人はデジカメで撮った画像をフォトショップなどでモノクロに変換して、インクジェットプリンターで出力している。しかもフィルムで撮っている2人のうち1人はフィルムをスキャンして、やはりインクジェットでプリントしたものだ。

つまりモノクロフィルムで撮影して、暗室で手焼きしている作品はたった1人だけという状況で、モノクロ写真といってもすでにデジタルプリントになっていることにおどろいたのだ。その審査をわたなべさとるさんがやっているので、なんだか残念な気持ちになった。彼の作品は微妙なトーンをたいせつにした美しいモノクロの写真(もちろん手焼きです)だからだ。
このままでは世界からモノクロフィルムや印画紙、それに現像液などが絶滅するのも時間の問題だと感じている。せめてわたしが死ぬまでには無くならないでほしい。

そんなわけで時代錯誤なモノクロ写真を制作するわたしとしては、せめて自分の近くにいる人だけにでもそのおもしろさを伝えようと考え、自宅で暗室体験をはじめた。ご承知のとおり風呂場を暗室につかっているので、作業は一人しかできない。受講者は1回につき一人だけである。どんな感じか横で見てみたいという程度の体験希望者はご遠慮いただきたい。自分で撮影したフィルムを自分でリールに巻き、現像したのち、ベタ焼きをつくって、プリントする。ここまでやる気のない人はご遠慮ください。
受講料は無料。ただし印画紙や薬品代は実費でいただく。

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