Happyday of LUCKY

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写真のコンセプトってなんだ

2011年09月03日 | Photography
台風12号が四国に上陸し、近畿地方も朝から大荒れの天気。
と思いきや、大阪は暴風警報が出ているにもかかわらず、風は弱く雨すら降っていない。

午前中、個展のあいさつ文を考える。
会場の入口のところに貼る写真展のコンセプトのようなものだ。
ブルームギャラリーのホームページにアップされている「作家コメント」をそのまま使ってもいいのだが、少しことば足らずな文章なので、もう少し補足してA4一枚くらいの分量にした方がいいと思う。
だが考えれば考えるほど、余計なことを書いてしまって収拾がつかない。

どうしてそんなことになるのかを、今月のアサヒカメラの「今日の写真」でホンマタカシ氏が鋭い指摘をしている。
曰く、「日本の写真家はなんでも無意識に写真を撮るという長い伝統があるから、バックグランドとしてあるならいいけど、コンセプトみたいなことを書くとどうしても稚拙になる」
海外の写真家の写真が非常にコンセプチャルなのに対して、日本の写真がそうでないのはバックグランドのないものを無意識に撮るからだという指摘で、これはわたしにとっても耳の痛い話だ。
ホンマ氏のいう「バックグランド」とは具体的になにを指すのかはわからないが、それを「必然性」ということばに置きかえてみるとわかりやすい。

なぜインドを撮るのか、どうしてガンジス河なのか。
その答えがコンセプトになるはずだが、わたしの場合、わりと偶然性が高く、確固とした理由がない。
強いていえば「おもしろそうだから」や「一度見てみたかったから」というような、必然からはかなり遠い答えになってしまう。
そうすると、写真を撮ったときの気持ちとか感情が先立ってしまって、いきなり散文詩のような、あるいは浪花節のような文章になってしまう。
そんなわけのわからないあいさつ文を写真展のはじめに読まされたら、写真を見る気も失せてしまうだろう。
いつもわたしはそう思うので、写真展を見に行ったときは、あいさつ文はさいごに読むことにしているのだ。

ああ、それなのに自分の個展のあいさつ文を書かねばならない。
午前中いっぱいかかって一応書いたけれど、できることなら読まれたくない。
お越しくださる方はできるだけ、写真を見たあとでお読みください。

午後からポストカードを40枚プリントする。
プリントサイズが小さいほど、画像の彩度を上げてやった方が見やすい。
逆に大きなプリントなら彩度が低めでも、十分鑑賞に耐える。

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