なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

魔人と魔神はどうちがうのだろう…

2024-05-11 | 

どうでもいいことを考えながら、また魔人岩を訪れる。

緑がだいぶ増えた。

ここはテーブルリッジを登る人から丸見えで、体内巡りを巡る人を見下ろすことができる場所。

目の前の岩塔はエビス岩だ。

緑で覆われる前の今頃は、意外と眺めがよく幸せだ。

付き合いの気持ちで、体を岩になじませることを目的に来ているので気楽だが、同行の皆様はそうではない。

皆様が目的としている「閃光に向かって走れ」は、故吉田和正氏の晩年の作。

写真の右手ホールドは、かっぱもなかなか決まらなかった。

左手の握り方、左足の位置と置き方、右足の位置をあれこれ試して、今日は決まった。

登りたいという気持ちが薄い分、ムーブを試すのを楽しめているのかもしれない。

いろいろ考えたいことはあるが、1テンで抜けた。

今日は2回も上まで抜けた。

上出来すぎるので、3トライほどでやめる。

回数を重ねているKMBさんは、最後のトライで見事にRP。

こだわりのライン取りで、考え抜いたムーブにこだわってのRPは、喜びと示唆を与えてくれる。

ありがたい。

御大N道さんのトライもいろいろと感慨深い。

 

岩の谷間でおじさん4人でワイワイ楽しんだ。

緑の芽吹きと鳥の声、クライマーのコールとハイカーの談笑…。

休日をのんびり過ごすのはやはり岩場がよきかな。

峠は車でいっぱいだったけど、人とは行き帰りしか直接対面せず。

赤岩が混み合うシーズンですね。


のんびり赤岩散策でいいんだよ

2024-05-05 | 
春の小樽赤岩がいい。
木漏れ日、新緑の芽出し、カタクリの群生…。
それらの中に岩が点在しているなんて、夢のようだ。
クライマーもハイカーも、まるで新緑のように爽やかに映る。

雪融けが早いのは残念だが、雪の中で感じる春にはある程度満足した。
少しずつ岩との遊びに向けて体を整えていかなければならない。
なので、誰かが居てくれて仲間に入れてくれそうなら赤岩に行く。

後ですーさんがやってくるのはわかっているので、早朝から一人で魔人岩に行く。
人がいない時に下地の泥や石を取り除き、安全ビレイポイントや休憩処を整える。
そして、体が整っていない今は、まだまだできそうにないムーブを考えながらルートを眺める。
左足の置き場所や置き方、左手の持ち場所や抑え方について複数選択肢を考える。
すーさんは、安定してカチクラックを抑えられるようになってきていている。
やりこんでいる成果だ。
かっぱは、1本目はリードしてみた。
考えた複数選択肢を全て試す。
うまくいかない。
シーズン開始期なので、単純に左手が持ち切れていない、というのが結論らしい。
2日前にも来ているので、新緑が少し増えているのがわかる。
おじさん2人で眺めるには素敵すぎる風景だ。
コーヒーをゆっくり味わえるくらいの下地は整った。
面倒な場所だけどトライする方が少し増えるといいなあ。

2本目は、TRで複数選択肢練習と、上部の確認。
核心部分の数手を越えれば、披露していてもなんとかなるか…?

カタクリ群落の小道を抜けて、44へ向かう。
N道御大とHYさんが44に居ることはわかっていた。

福岡から遠征に来ているというお2人を合わせて4人で登っていた。
最近暑くなってきているせいか、南から訪れる方が多い。
ネット情報の普及で青巌峡だけでなく、道内の各岩場を楽しみたいという方が増えているようだ。
お2人とも満足できる成果を上げられていて、こちらもうれしくなる。

『ベルボトム』をやってみる。
疲労感のある体でガバ主体のルートを登るのは好きだ。
ルートを知っていてもドキドキ感を味わえる。
無事ノーテン通過。
HYさんがTRで『折込センター』をやっていた。

リードにしようか迷ったが、そのままTRを借りてやる。
TRだとどうしても登り方が雑になる。
雑にならないように意識したが、やはり雑になった。

福岡からの遠征の方は、今後も来道されるとのこと、遠くから来られる方の話を聞いていて、こっちも次はどこをどう登ろうか、と小さな夢が広がっていく。

暖かく穏やかな日。

シーズン初赤岩は、魔人岩

2024-05-03 | 
雪融けの早さと29日の西暑寒別山行で、かなり雪の山に満足した。
なので行けたら岩に行こうかな、ぐらいの気持ちで過ごすGW後半戦。
すーさんが魔人岩に行くという情報をキャッチ。
お付き合いさせていただいた。

急斜面を下りて魔人岩基部に向かう。
御大N道さんも同行。
傘寿を越えても赤岩を歩き回れる尊敬驚嘆の方だ。

かっぱは、まだ12dなどねらえる体ではない。
すーさんの登りを見つつ、取り付き足場を整備する。
よい眺めの場所で過ごすだけでありがたい。
すーさんがTRセットしてくれたので、ムーブを試す。
核心の3,4ピン目のムーブだけを何度もやってみる。
写真はすーさんだが、試していたのはこの辺りのムーブ。
少し足の置き方を変えたり、左手の持ち方を変えたりするだけで、体の降られ方が少し変わる。
こういう研究を静かな場所でコツコツ行うのは楽しい。

指先強度が高いので、やがて保持できなくなる。
もうだめだなあ、とあきらめ、最後に隣の「ヤンサ囃子」10bをやって終了。
桜の舞い散る急斜面の中腹で、海を眺めて過ごした1日。