『天国への階段』はいつも候補地に上がっていた。
しかし、現地までの遠さの割に短いことやその年の天候との兼ね合いなどでなかなか足が向かなかった。
この8月8日、ようやく足を踏み入れることができた。
山仲間のお膳立てにより、3パーティーPeak集中を目指して上川町旧トウウン小学校に宿を取った。
天国Pは、Uくんと若い蟻くんとかっぱの3名。
6:00、沢出会いの高山橋、林道の中間地点を少し越えたところに軽い土砂崩れがあったので、そこが車止め。
6:30、林道を歩き始める。林道あとを電線の下まで詰めることができ、最後は大き目砂防ダムで林道終了。
7:00、ダムの上から沢を歩く。
晴れ間を期待しながら淡々と河原を歩く。
1070m二股を越えると河原と言うよりガレ場といった感じの場所が続く。
空に時折青さがにじみ期待感がつのる。
9:15、1270m、急に沢が開けたかと思ったらガスに包まれた急峻な地形が浮かぶ。
左岸の崖から細い水流が滝となって落ち、奥には雪渓が見える。
雪渓処理を思案。両岸がガスで見えない、雪渓の厚みを確認し中を通過。
すぐにF1。一応ロープ。
天国への階段が始まる前にまた雪渓。
これも嫌な感じだがくぐる。
この頃から晴れ間が増してきてため息が出るような地形が見え隠れする。
待望の階段を登り始めると、下に雲海、上は青という理想の景色が広がる。
時々際どい一手を着実に取りながら高度を上げる。
1400m手前の二股で失敗。ここは左、と思い込んでいた。
F3が出てこないことで右だったのか、と気付く。
リードをすることが最も楽しみなことだったので残念でならない。
とはいえすっかり晴れ上がった稜線に向かって行くのは気持ちがいい。
11:35、大槍と1742mの中間に飛び出すとPeakに向かった。
11:55、Peakで尾根P、茅刈別Pと集中。子孫3も仲間のお世話になりながら無事登頂していた。
下りは尾根へ。
子どもペースでゆっくり下る。
丸見えの茅刈別沢の楽しさを聞く。
14:40、清川コース登山口着。
車を回収し、この日も旧トウウン小で宿。
焼き物、花火、語らいの夜。