グレードは、ムーブを対象としているのか、持久力耐性か、それとも怖さを乗り越える心へのメッセージか、いや、その全てか…、
などと、無責任に考えを巡らせるのが楽しい。
そこで、なかなか見かけない12aというグレードが定着している「ヘルフィンガー」をやりに、旭川奥立岩に行く。
前日から朝方まで残った雨の影響か、水滴が滴る奥立岩であったが、「ヘルフィンガー」のみ影響が少ない。
とはいえ、いきなり12クラスに取り付くと最近ろくなことがないので、多少滴りはあっても、軽いグレードでアップする。
「フロンティアスピリッツ」5.9。
終了点近くまでは、楽しく登った。
しかし、終了間際はかなりの濡れ&滴り。
ヌルっといかないように探っているうちに、シャツもズボンも滴り濡れ。
「もう少し待ちますか。」
ということで、のんびりしていると上空から気配が…。
エゾリスが食事をしながら、こちらを見つめていた。
どうやら、食べ物めあてだったらしく、この後岩に取り付いているときに、車近くをウロウロしていた。
さて、本題の「ヘルフィンガー」。
短い中にムーブは多彩。
核心部分は粘っても解決できず。
苦手なアンダーからのカチ取り、その途中でサイドうまく使うのか…、しばし頑張るが解決できずTR練習に逃げる。
同行KGさんも解決ならず。
短い12aの、ムーブとパワーの両立に打ちのめされた。
最後に成果を求めて「銀盤」10cをOS。
これは素直に10cだな、と感じた。
2人で登っているので疲労が早い。
街の銭湯によって、テン場へ向かう。
何とも風情のある蛇行した穏やかな川のそばでテント泊。
焼き鳥とアヒージョで舌鼓。
朝、起きるとガスか小雨かわからないような天気。
外で調理できず、テント内と車下でのんびり朝食をとり、この日は名寄見晴らし岩へ向かう。
KGさんは初めての見晴岩。
混んでくる前に有名どころを抑えたいと、「モグラの穴」11aを順番にこなす。
この時から、後ろに見える「サンピラー」12b/cの壮麗さが頭から離れない。
KGさんは「アンジェラ」11cを始める。
2人で登った小樽赤岩「フリーランサー」11a/bの方が難しく感じる、と主張するかっぱに、半信半疑のKGさん。
3便目には、力を振り絞った登りでRP。
かっぱは合間に「サンピラー」初挑戦。
ガバの連続で楽しいが、核心部分だけの指先ムーブに難儀。
抜けたには抜けたが、解決したとは言い切れず。
その核心で力を奪われてしまい、その後は各駅停車×2ぐらいで何とかトップアウト。
「これが12だよ。」と、ここでも気持ちよく打ちのめされた。
ヘロヘロになってもスラブはできると思い、何かと話題の多い「恐竜戦車」10c/d。
行きつ戻りつを繰り返したが、何とかOS。
これは一筋縄ではいかない名ルートです。
とても満足。
あちらこちらで、RPやFSを称えあう声が響く1日。
それぞれの満足が、青空にはじけていた。
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