なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

まだまだ緑が残る岩

2020-10-12 | 

4人で神居岩へ。

観光客はたくさんいたが、クライマーは我々だけ。
カメムシとテントウムシに迎えられ、温かい岩場でクライミング。

「タンポンひでき」でアップをすると、ちょうどWさんが「ゲバコンドル」チャレンジを始めたので上からパシャリ。

行き詰りながらも、アドバイスなしで正解ムーブを導き出す。

Nさんと2人でダンスを踊る。

「デビルスダンス」11c。
トップアウトはしたものの、3ピン目に上がるところが「ほんと??」と思わせる動き。
これでクリップしたくない。
数回やって、最後は抜けれず。
3ピン目をスムーズにかけれれば、なんとかなりそうなのになあ。

バッタと対話。


Wさんは、いろいろ触りたい、ということで「マッスルマン」にもチャレンジ。
数回触って、なんと核心突破。

いやはや、たまげた。

最後は、Eさんの「ゲバ」RPと喜びに包まれ終了。

車にテントウムシ。
帰宅すると、ザック内からテントウムシ。
迷惑な大移動に導いてごめんね。

マジックホール

2020-10-09 | 
珍しく2週間前もから今日登る計画を立てた。
ベルギー岩東面大チムニールート「マジックホール」。赤岩6級コレクションシリーズである。

7年前、何も考えずに突っ込んだらギア不足で行けなかった
平日休みとなった今日、旧知のカノマーにキャメ5番の調達とお付き合いを頼み足を伸ばす。

先週、労山の大御所に、3つの岩塔に行く旨を話すと、苅分け作ってステップを刻んだ話を聞いていた。

両方ともありがたく使わせていただく。

取付きへ。

1p目。
以前にも増して、ホールドが取れるわ、スタンスが抜けるわでビビる。
7年前、敗退用に残置したチョックストーン巻きロープが健在。
安心ランニングとして、マジックホール内に突っ込む。

クラック内を上がっていくので、常に足元は空間。
クラックを上がるがジャミングは使えない。
いろんな格好で登り、やがて頭がごんごんぶつかる。

苦し紛れに4番を決めると、動きが悪いことに気付き、少し上に下から5番を決めて4番をずらそうと試みる。
その4番がスタック。
真下が10mくらい空いた空間で、前は膝、後ろはおしりでロックして格闘10分。
借り物カム救出。

いよいよ寸詰まりのチムニーから、外へ飛び出す。
これが怖い。

5番カムは1mほど奥で、まあ効いている。
完全に体を出して、いいホールドをつかむには振られそうな体勢にならねばならない。
でも振られたら落ちる。
無我夢中! 微妙なバランスで抜け出した。
そこからは垂直ガバ天国クラック。
これでまだ半分くらいなので普通なら怖がっているはずだが、声が漏れる怖さを通過した後なのでなんでもない。

てっぺんに到達。
すぐにセカンドフォロー。

いくつか登った岩塔の中で、ここが最も快適なてっぺん。
眺めよし、リクライニング、ふかふかの座布団付き。

怖さの後の快適スペースが「幸せ」を生む。
男2人でのんびりまったり。

ここまでのギア。

穴の中は腐れリングと腐れハーケンなので落ちれません。
特にリングは、落ちたら確実に切れるでしょう。静加重もかける気がしない。

幸せだけど仕方がないので下りる。


2人とも心を消耗したので、棚岩前で休憩。


付き合ってくれたお礼にカノマーにガッカリ岩、北面直上クラック「The Fore Play」のリードをプレゼント。

嬉しそうに登ってくれてよかった。

カノマーが、最後に棚岩のフリーでも試してみるというのでビレイ。

少し心が動いたが、チマチマホールドに滑るスタンスでドキドキクライミングなようだったのでやめておく。

「マジックホール」とベルギー岩てっぺんだけで、心も体も十分満足!




やっぱり眺めのいい1日が一番

2020-10-04 | 
Wさん「オレンジ」RPを目の当たりにするために赤岩に集合。

本日のリビング。

かっぱも一度登らせてもらう。
最近登ったばかりだからさすがにムーブは覚えている。
そしてWさん、あっという間にRP。

おめでたい雰囲気に包まれたまま、一度峠に戻る。

「デビルスダンスを触りたい。」とみなさん。
「そらなら、不動岩稜から帰ってきましょう。」と自分。
みなさんの賛同を得て、鬼の踊り場へ。
胎内巡りから降りると、何度も下っているのに初めて普通の山歩きの人と2組もお会いした。
ブーム到来か!


「デビルズダンス」何度登ってもこわ爽やかで好きなルート。
みなさん、リードしたり、TRトライしたりして楽しむ。

ここはほんとに眺めがよい。
岩塔群は見渡せるし、空も海も広がる。
芝生に寝転んで眺めの満足に浸っていると、
「渚のワルツとかやらないんですか。」などと問われ、ついつい手を出す。
これが微妙でなかなかおもしろい。
だけどタイムアウト。
雲行きも怪しくなってきたことだし撤収しましょう、ということで、
不動岩稜の3P目に取り付く。
知らないところにボルトがあるなどいろいろ変化を感じたが、
なにせ眺めがよい。

休憩、談笑をくり返しながら快適登攀。
夕暮れも近づくころ、「天気よかったら岩全体が夕日に染まってきれいだろうねえ。」
などと話しながら終了。
幸せだなあ。