なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

そらと昼ね

2007-08-26 | まんが


子孫3は、いつもこのねこをたたいたり、引っ張ったり毛をむしったりしています。
ねこは歳を取ってきたせいか、辛抱強いですねえ。

須築川3

2007-08-17 | 沢登り
8月12日
5時半くらいだったか? 起床。
朝ごはんは、残りご飯による玄米雑炊。

前日は、知恵と技術を存分に生かす日だったが、この日は体力の日。
これまでに進んだ高度は、800mぐらい。
ピークの標高は1515mだから、今日1日で700mを登り、登山道から下山する。
難しいところはないけどひたすら歩く。朝から素晴らしい好天だが、同時に暑い。

6:40C2発。
すぐに2段20mの大滝。ロープを出して右岸を直登。

トップを行くUに危なげなところは一切ない。
効きの怪しい中間ビレイひとつで越えていった。
後はここまでと同じ。セカンドかっぱがザックを背負ったまま登り、Uのザックを引き上げる。
「滝は終わりかなあ。」などと言っていると、すぐにまた滝。直登は難しいと判断し、右岸を高巻きして潅木で懸垂して沢に戻る。20mロープでなんとかOK。

あとは、ひたすら歩く。
沢が狭くなると同時に傾斜がぐんぐん増し高度が稼げるが、気温もぐんぐん上がる。
暑い中、ちょっとした滝を越えたり、ときどき腰まで使ったりしながら進む。

9:00、980m二股。
これまでのルートを振り返る。


1100mの二股は、ピーク直登に入らず右股に入る。

10:10、1200mの二股
この二股は左をとる予定だったが、かっぱの間違いで右に入る。
すぐに水流が切れたので水を補給。右に入ったことにはすぐ気が付くが、大して変わらないだろうと高をくくったのが大間違い。すぐに藪こぎが始まる。

藪の手前から、もう頂上稜線のスカイラインが見えていたのに…。

11:40には稜線に出たので、やぶは1時間ほどだったが、内容は濃かった。
笹藪~潅木藪~ハイマツ藪~また潅木藪~さらにハイマツ藪という感じ。
笹薮の間は、「このくらいならまだまだね。」などといっていたが、急斜面の潅木藪こぎとなると二人とも無言。
ハイマツの高さがまた中途半端。「低けりゃ弾んで気持ちよく歩けるし、高けりゃジャングルジムみたいで楽しい」はずが、どちらでもない高さ。乗れば頭を抑えられ、降りれば太い枝を押しやりながら進まなければならない。
やはり情報は大事です。

頂上稜線、新道コース登山道上。
稜線は、狩場側のみハイマツと潅木の藪。
反対側は草原になっている。
「まったくもう。」とつぶやき、快晴の青空の下でへたり込む。
そこに「お~い。」という声が何度も聞こえる。
近づいてくるのは、合流することになっている日帰り尾根パーティー。
子孫1・2も同行しており、めでたく親子対面。
聞けば、稜線上から藪の中を見え隠れするヘルメットが見えたという。

そのまま一緒になってピークへ向かう。
日帰りの皆さんは山行3日目に入っている我々とは足取りの軽さが違う。

何とか遅れをとらないようにピークへ。

12:00ごろ、狩場山Peak。


太平洋高気圧に包まれた素晴らしい青空の下、ピークで談笑、のんびり過す。
そして、下山。子孫2人はすたこらと、こちらはよろよろと降りる。
15:00ごろ新道登山口へ下山。
 
その日は、海辺の一軒家を貸し切り。
車を降りると冷たいビールが運ばれてきた。

至福の時間…。

須築川2

2007-08-16 | 沢登り
8月11日
5:40、C1出発。
心配した天気も、前日一瞬だけ聞こえたラジオの予報どおり高曇り。
気温も水温も高いので、安心して函の水に浸かる。

秘密兵器のかっぱ手袋もある。

朝から暗い函の中を泳いだりへつったり…。

7:10、目の前に滝が見える。
でも越え方が分からない。地図を確認すると300m二股だ。
ということは滝ではなく、この隙間に向かうということか!

幅1,5mの水路を行く。長さはおよそ8m。
今回は『泳ぐためのかっぱ』なので、こういうところはトップ通過する。
時間は午前7時過ぎで、すでに何度も水に浸かっているので少し寒い。
しかし、ロープを出して泳ぎ突入。

奥の岩にたどり着き、ザックとセカンドを引く。
足が付かない距離は、ここが一番長い。

320mくらいまでは数回泳ぐ。距離は長くて3m。
泳いでは、細引きでセカンドのUを引っ張る。

9:40、核心のS字渓の入口。
柱状節理の岩峰が見える。

最初のカーブまで何事もなく、そこから滝が始まる。
F1~3の滝が連続。Uが空荷で左岸を5mほど登り、滝の真横のテラスからビレイ。
2人なので、セカンドはロープの途中で結び、端にザックを結ぶ。
Uが、リード時に途中の泥を落としてくれているものの、ザックを背負ったままで登るにはちと手ごわい。
テラスの左上に細い潅木を束ねた残置スリングがあり、そこから懸垂下降。潅木もスリングも、「大丈夫か?」という感じだが、無事F1の上に降り立つ。

ここでトラブル発生。ロープが抜けない。
どうしても抜けないので、Uがこわごわ登り返してもう一度懸垂。今回持っていった8mm50mのロープは絡みやすい。

F3まで突破。

滝と滝の間は狭い。


F4(函奥の滝) 
5mくらいの函の奥が滝。函は深い。が、ここまで何度も胸まで浸かっていてもうどうでもよくなっている。
「行ける行ける。」とザックを背負ったまま、5m細引きに2本くらい長めのアルパインヌンチャクをつないで泳ぎだす。足は着かない。
右岸の壁を水流に負けずにへつって滝の下に抜ける。
水流に耐え、滝のちょっと左をレイバックで持ち、右足を高く上げて「えい。」とやると上がることができた。

F6は、右岸を登る。
残置ハーケンで、斜めに懸垂下降。ザックを背負ったまま、なんなく通過。


そこから、0.5m~1.5mくらいの細幅の急なナメ滝が続く。
両足チムニーや全身チムニーをいろいろ工夫し抜ける。こういうのはとても好き。
フリークライミングでは味わえない登り。

F8、ヤカンの滝。
Uが、記録通り左岸のカンテ状をリード。

S字渓は終了。この時12時を過ぎ。地図ではたった3cmの距離を3時間かかった。
情報がなかったらもっとかかっていたでしょう。先人は偉大です。

その後も、高巻きしたり懸垂したりして通過。
びびったのは570m二股を越えたところにあるハングの滝。


滝の両岸は当然登れません。だってハングだもん。
右岸の少し手前にガレガレ水流があって奥は垂壁。垂壁までの間を滝の方にトラバースする。
ここは怖い。薄草つるつる急斜面をトラバースするのだから、怖いに決まっている。
「ここからトラバースか?」と思った地点に、残置のスリング発見。
Uは果敢にもザックを背負ったままロープを出してトラバース。

黒光りするヌメヌメ小スタンスに足を置き、2~5mおきにある直径1㎝の潅木でランニングを取りながら進む。
足滑ったら大変。長いトラバースを終えて何とか滝の上に出た。
短い懸垂をして沢へ戻る。

760mくらいの場所にC2設置。
大滝を越える時間はないということで、またもや無理やり切り開きテン場。


夕食は、沢の定番マーボシリーズ。
ビールは、1人1本ずつ。
この日は疲れて早々に寝てしまう。
なぜか夜は、熱帯夜。

長文読了ありがとうございます。
あと1回で終わります。

須築川

2007-08-14 | 沢登り
久しぶりの本格沢登りで、山中2泊、下山後1泊と山にこもっておりました。
3日分あるので、3回に分けて書き込もう。

8月10日
須築というと、知る人ぞ知る。道南屈指の困難な沢。こんなチャンスをくれたUくんと2人で、さっそうと島牧村、須築橋に立つ。13時ごろ。
増水を心配していたが、なぜか島牧は晴れ。
林道跡歩きと川原歩きで快調に進む。

この沢、スタートの標高が30m。で、狩場山ピークは1515m。
ほぼ河口からてっぺんまで遡行する。


どうでもいいところをへつったりしながら、高度をかせぐ。


220m二股手前をテン場に決める。
増水に用心して川から3mくらい上の草の上にテン場を切り開く。赤いのがテント。

2人用テントだからどこにでも張れる。

食事は河原。

明日は「泳ぎと滝の連続だー。」と、気合を入れて、ジンギスカン定食とビールを飲む。
で、寝る。
夜中は、雨がしとしと…。

続きは、次回。

尻別川

2007-08-06 | カヌー・水遊び
久しぶりの川下り。
シェーン(散髪屋さん)のマスターご希望で、尻別川。
喜茂別近くに見つけた素敵なテン場から。

淵があって、練習できるし、飛び込むの楽しそう。


浅瀬は多いものの、数日前の雨のおかげで適度な瀬になっていてファルトでも楽しめた。
マスターはアドベンチャーレースのための練習ということで、多少ダッキーっぽいヘリオスに乗って、初川下りを沈無しで下り終えました。


お昼ごはんは、川原でカップラーメン。


なんで、今まで下ってなかったんだろうと思った川でした。