8月6~8日にかけて、
前年雨による増水で撤退を強いられた山行に再挑戦!
いつものUくんがありがたい。
8月6日(土)
10時ごろ札幌発。
浦臼で雷雨注意報の電光表示を横目に見ながら、野塚峠を越えていく。
天気の心配はない。
峠を越えて、車に積んできた自転車を北勝橋にデポ。
二股橋の手前トンネル脇に車を止め15:10林道に入る。
昨年は早朝入渓だったが、今年は焚き火と釣りを目的に少しだけ沢に入り、テン場を探す。
450m付近によいテン場を発見。川原にテントを張る。
魚影が濃いですよ。
イワナがドンドン釣れる。
命に感謝しながら塩焼きでいただく。
幸せたき火で夜がふける。
8月7日(日)
素晴らしい天気に意気揚々と目覚め、6時に出発。
明るい渓相に太陽が輝き、幸せ感いっぱい。
530mで5mの最初の滝が出てくる。
これから、1200mくらいまでに30個近い滝を登ることになる。
どの滝も「こう行こう」「ああ行こう」とちょっと考えて行くのが楽しい。
580mくらいから狭い函状が始まる。
明るい函なので気分がいい。
へつったり滝を越えたりしながら快適に進む。
函内の二股はどこも滝。
大きめだが快適に直登していく。
釜をもっていたり、一枚岩だったりで変化に富んでいる。
10:00、720m。
ボブスレーコースのようなF15。
中も行けそうだが、左岸を軽く巻く。
このころから上半身が滝越えに消化不良。
でも滝はまだまだ続く。
790m二股前、2段の滝。左岸直登。
これを越えると、800m二股まで明るい一枚岩の幸せな通り。
800m二股手前から浅い傾斜の滝が二股の落ち口の滝まで続く。
二股からも一枚岩が続き、滝とも傾斜のきつい流れとも言える渓相。
その終わりが850mのF24。
垂直に近い20mの滝。左岸直登。
最後は本当に垂直なので、右の潅木から回り込む。
高度感たっぷり。
11:20、1000m二股。
右股に入る。
ガレ場を詰めていくと、1100m地点で高さも幅も100mはあろうかと思われる岩盤の滝にぶつかる。
右から枝沢が入っているが岩盤側が直登沢。
12:00ごろから雨が降り始め、ヤブに入る頃にはほとんど土砂降り。
土砂降りの中のヤブこぎは20分で終了。
雨の冷えが体を襲う。
そして、雷音が響き始め、幸せ感がどんどん遠のく。
13:30。トヨニ北峰Peak。
Peakに着くと、風も強まり、雲に覆われ、雷音がドンドン近づいてくる。
怖くなり、荷物を放り出し丸くなって茂みに身を隠す。
完全に雷雲の中、5m横で大砲を発射しているような雷に、生きた心地がしない。
すばやく雨具は着たものの、大粒の強い雨にどんどん体温を奪われていく。
2人で震えながら40分ほど…。
雷が少し納まり、寒さに耐えきれなくなり、テントを張る。
14:30。とりあえずテントに落ち着く。
びしょ濡れのままテントでビールを一缶。
やる事もないので、ウイスキーと日本酒を飲みながら晩飯のスープカレーを作って食べる。
ここでビール二缶目。Uくんが運んできた燻製鶏肉がうまい。
酔っぱらっていると、どんどん晴れ間が広がる。
夕食後、一度荷物を全て外に出し、びしょ濡れのテントを乾かす。
夕方のPeakとは思えないぽかぽか陽気。
太陽に感謝。周囲の山の深さに感心しながらビールをもう一缶。
8月8日(月)
6:00。出発。南峰へ向けて稜線歩き。歩きにくい踏み跡をたどる感じ。
7:00、南峰。ピークにはテントを張れるようなところはない。
東の尾根を少し下るとテントを張れそうな場所。
笹薮に凹みを見つけると、それがそのまま下降路。
ピークから10分で草原の中のガレ沢に出る。
地図の右岸のがけマークからは全て顕著な沢型。
このガレは足腰にこたえる。
急で不安定な下りを延々歩く。
北勝橋へ向かう沢を見つけ登る。
広い川原とその中州をしばらく歩き北勝橋を見つけ、上がっていく。
この登り返しが疲れた体に堪える。
10:40、自転車デポ地点。
意気揚々と自転車に乗って車を回収。
名水の公園で汚れ物を洗濯して、三石の風呂に入って、おしまい。
満足!