なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

清々しい悔しさ

2023-09-24 | 
今日もソルジャー完登を目指す。
1便目はヌン掛け便。

平日夜、布団に入り目をつぶると、ホールドやスタンスが脳裏に浮かぶ。
だからイメージトレーニングはばっちり。
結局スタミナが続かないだけなので、ヌン掛け便でも行けちゃうんじゃないかと思っている。
で、核心前までは、スーッとこなす。
核心の左カチを持ち切れず、落ちる。
2便目。
これまたスーッと7ピンまでをこなす。
スムーズだ。
1便目のミスは、左手の持ち方を変えることにより突破。
スタミナ切れサインが、動きを邪魔するが、核心ガバは捉えた。
次のハングを越えた大ガバ取りに不安はないはずだったが、ここまでスタミナ切れを抑えてノーテンで来たのは初めて。
心が乱れたのだろう。
ガバまで手が届かず。
小さな過信を見逃してくれない。或いは、ソルジャーが放してくれないのか…。

素晴らしい天気に清々しい悔しさをぶつける。

同行KGさんも、初のトップアウトと核心越えノーテンを達成。
悔しさに笑顔がこぼれるおじさん2人。

天気がよいので、てっぺんを目指したい。
KGさんマルチリード体験で「ピナクルリッジ」へ。
4段テラス取り付きから馬の背を経由して歩くと、ピナクル取り付きに出る。
この道は、東の大壁取り付きまで続いていてよい道だと思うのだが、あまり使われている感じがしない。
存続のために、ぜひ使ってほしい道だ。

1P目は、KGさんにリードをお願い。

少し傾いた太陽に岩が染まる。

2P目は、かっぱリード。
何でも使えるガバガバの5級が楽しい。

ピナクルをバックに、3Pコンテを一人ずつ通過。

美しい秋晴れだ。

4P目もKGさんのリード。

危なげなく通過。

ミスの許されないアルパインルートを力を使わず安定してこなすことが、ソルジャーで火照った体をじんわりほぐす。

秋晴れの下の、長くよい眺めのクールダウンに満足。

平日、カクカク言っている肩甲骨回りがこういう運動をこなすと、とても気持ちの良い状態となる。
平日の疲労とストレスの蓄積を吹き飛ばす素晴らしい休日。

濡れていないのはどこだ?

2023-09-18 | 
天気予報で雨マークが消えた。
夜は降っているけど、場所によってはやめば乾くでしょう、ということで、今日も赤岩に向かう。
3日連続で体は疲れているけどね。

KGさんと西壁カンテを登って、途中で「春の日」をこなし、上に抜けて赤壁上部に降りて「ハンマースミス」と「ロックスミス」を楽しもうと考えた。
が、西壁カンテ取り付きの岩はびしょびしょ。
「ちょっと待ちますか」とのんびりしていると、やんでいた雨が降り始める。
雨宿りにクリスタル下に避難。
時折青空も見える上に風が心地よい。でも、小雨はやまない。
ウトウトタイム…。


「まあ、1ピッチ登ってみますか」
と、湿っぽい岩を登りだす。
1P終了点に着くと、不思議な現象に気が付いた。
カンテ右側の岩は濡れている。
でもカンテ左側は乾いている。
つまり「春の日」面は濡れているけど、カンテ沿いは乾いている、ということだ。
「これなら行けるね」となって、登攀継続。

2P目は、極めて快適に通過。
終わる頃には靴の裏も乾いてくる。アプローチシューズね。
おかげで3P目も快適。

終了点を越え、上の樹林に入ってビレイ。

そこで、また音が聞こえる小雨。
「ありゃりゃ…。」と思いながらも、ここまで来たので、「ハンマースミス」終了点に出る。
そして、懸垂。

「ロックスミス」は水が滴り、「ハンマースミス」全体にしっとり。
「これはダメですね」と言いながら、赤壁上部テラスで眺めと会話を楽しむ。

クリスタル下に戻り、終了。

なんだかんだで、8時から15時くらいまで赤岩で過ごした。

心と体が一致しない

2023-09-17 | 
土曜にヌン掛けできないかと思い、声を掛けるとDzさんが付き合ってくれた。

あ、「ソルジャーブルー」12dの話。
ここは、今日もきれい。

間近で初めてソルジャーブルーを見上げる男。

海と空の境目がくっきり。

そして、彼は初めて触ったルートで圧巻の粘りを見せてくれた。

RP意識のかっぱ2便目。
2度目の7ピンまでノーテンから、核心に新たなスタンスを発見し気持ちのよい1テン。
翌日に期待をかける。

で、翌日、日曜日。

久しぶりに胎内巡りから降りる。

この日の相方のKGさんは好調。

気合の登りで7ピン越え。

かっぱは珍しくあちこちで「RPしてきます。」と豪語して臨んだが、なんと6ピン後のムーブ調整に狂いが生じる。
ボロボロ、グダグダ。
2便であきらめ、謙虚な気持ちで終わるために不動岩稜を登る。
不動の眺めはいい。
ソルジャーブルーもまっすぐ見られるし、摩天の稜線がかっこいい。


Dフェイスに向かって行く。

豪快な岩稜だ。「不動」という名に恥じない。

のんびりまったり眺めを楽しみ、ずっと拝みんでいたソルジャーを、最後は下に見て、最終ピッチを終えた。


本当に赤岩はいいところ。







こわい、暑い

2023-09-11 | 
ようやく涼しくなったと思って再開の「ソルジャーブルー」。
取り付きに行くだけで汗だく。

でも、眺めは美しい。
ヨットがまぶしい。
いいな、あれ。

久しぶりのソルジャーは怖い。
ヌン掛け便は、各駅停車。
でも、各ムーブには何の問題もない。
つなげりゃいいんでしょ、という感じ。
だけどこの日は2日酔い。
酒とクライミングを両立させて楽しむのは、難しい年頃だ。


同行してくれるKGさんは、早くも6ピンまでノーテンを達成。
だけど、2人とも2便で限界。

2便ずつだと早く終わるので、暑い中、なぜか「オレンジ」に行こうという話になる。
祝津側に車を停めているので、車に戻り峠に移動。
トビラ岩に着くと、珍しく「オレンジ」を登る人がいる。

どうやら、RPの瞬間らしいので、息をひそめてしばし見学。
見事RP。ええもん見れた。

KGさんと2人で、「オレンジ」を1便ずつやってかに岩でまったり。

いい眺めですね。ここは。

2日目、月曜休み。
この日は2日酔いではない。
各ムーブに問題がないので、後は心の問題だけ。
1便目は、ランナウトを恐れず突っ込む覚悟で臨む。
初の7ピンまでノーテンで、核心に突っ込む。
勢いが勝り、左腕を曲げるのが速くなった。
結果、右手をとらえきれず、核心撃沈。
6と7ピンの間が一番怖い。
回収のための2便目も出したが、はなから7ピンまでノーテンで行く心の力はなく2回ほどテンション。
それでも、核心を抜けれた時のための心を養うためのトレーニングはした。

また午前中で終わったので、風の谷エリアに行こうという話になった。
不動岩稜を回り、ヤブを漕いで居心地の悪いミナヅキリッジの取り付きに至る。
暑い。汗だく。
比較的取り付きやすい「オーバードライブ」10cに取りつく。
無事RP。実はちゃんとRP。
KGさんも、ほぼOS。ビレイしていたから「ほぼ」。

でも、見たらわかるようなルートじゃないし、核心は違うラインをたどっていたから「OS」。
いいの、自己満足の世界だから。主張するわけじゃないし…。

2,3便出すつもりだったが、ツタのからまるスタートの「M&M」は面倒だし。
11aの「ピラニア」は、湿りゴケで覆われているフェイスだからやめる。
「オーバードライブ」だけで、ソルジャー疲れ2人は、十分に刺激満足。

気付いたことが2つ。
あちこちに看板増えてますね。

柔軟な振興局とその柔軟性を引き出したであろう山岳連盟に感謝。
すみ分けを明記すれば事故も迷いも減る。

大黒・不動間のガレが崩れている。

水が流れたようになっているから、上から崩れたのでしょう。
埋まって、休憩しやすい場所が増えていいけど、岩場は変わっていくものですね。

避暑地、西奥

2023-09-03 | 
土日続けて、涼しげなクリスタルフェース。
新しい出会いと素晴らしいRP。
果敢な挑戦に、久しぶりの方々。
盛りだくさんな2日間。

初めてここまで来たという方も、果敢に石狩湾を触る。

秋の空が美しい。
KMBさんもムーブを研究。


そしてKNさんは、1トライ目で見事RP。

圧巻かつ美しい登りに見惚れた。

そんな中、かっぱは「上を見て」でアップし、「天まで登る」12bをやってみる。

途中途中休めるので、腕は大丈夫。
怖いところもあるけど、おもしろさと感じられるので、それも大丈夫。
でも、なんだかわからないけど消耗する。
何を消耗しているのかわからない好ルート。
だから、この日は1便のみ。
44に寄って、知ったみなさんとお話と観戦。


日曜日、連荘でKMBさんと登る予定のところに、マリオさんが楽しい仲間たちを連れてきてくれた。
この日は結構やる気あり。
「サバイバル」、「天まで登る」、「サプリ」、44に行って「折込センター」を登った。

「天まで登る」は、残り2ピンというところまでノーテン。
ノーテン最後にとったピンは、膝と背中のステミングでずりずり上がるという技で、苦し紛れのヌン掛け。
ここで落ちてなるものか、と思ったものの、その後2手であえなく玉砕。

ちょうど、膝でおさえているところから抜けていく写真。
RKさんと、おもしろい2ショット。
膝が青たんと擦り傷だらけになっちゃった。

消耗感がすごいので、「天まで」は、回収。
「サプリ」をファンクラ。

写真は、「サプリ」を登るマリオさん。
長めのルートを登ったので、3本で70m近く登っている気がする。

44に移動すると、大賑わい。
マッシーさんとお会いできたのは感激。

賑わいのみなさんで、次世代クライマーの応援。

秋のにおいを感じる青空の下、新旧が象徴的に入り混じる44フェース。
最後に折込で追い込みしたから、登った長さ80m越えたかな。