予想に反して感動の天気。
暇の乏しい蟻くんが、外岩ボルダーを楽しみたいとのことで山中~ガレ横エリアへ。
素晴らしい天気の中、水量の増えた滝を眺めたりしながらかっぱ岩へ。
何とか上に立つことができて満足浸る蟻くん。
今日の獲物。
クジラ岩の下では波にはぎ取られたと見られるスズメバチの巣が1/4ほど残っていた。
災害に沈んでいるせいか近づいてもまったく攻撃する感じではなかった。
雨を避けても波をかぶる。みんな大変ですね。
帰りに出会ったウミウシと不思議な文様のカニ。
ウミウシはみんな3cmくらい。
太陽さんがずっと輝き、心地よく波間に浮かぶこともできた。
幸せな日にここら辺に来ると全てに満喫できる。
あー、ボルダリングもしましたよ。
かっぱ岩とイクパスイ、クジラ岩で…。
3年連続でこの山域。重なる時は重なる。
うわさ通り、入渓後すぐ滝が出てくる。
小滝とナメスライダーのオンパレード。
どこでも登れるので、各人が瞬時に自分を設定し(つまり適当に)登っていく。
へつりも様々。
1290mの二股が消失?
上から見たら、合流せずに下へ流れているようでした。
やがて、勝瑛の滝が見えてくる。
直登を夢想する。
弱点があるとしたら水流の左側。ベージュ色部に横から上がり、黄色部分を直登なら行けるなあ…。
上部のクラックはカムが使えるからいざとなれば、アブミで抜けられるなあ…。
下部はすたすた登れそうだけど、クラック細いからハーケンもいるなあ…。
でもハーケン打ったら、岩落ちそうだなあ。
フリーで10b以内に納まると思うけどなあ…。
実際にはやりません…。
という訳で、ルンゼを登り、藪を漕いで、沢に戻る。
縦走路に出ると大急ぎで望岳台へ下山。
青い池の込み具合を横目で見ながら帰宅。
泳ぎ、火をいじり、船を漕いだ、少年の夏。
風が強く気温は低め、赤とんぼが舞い、空気は澄んでいる。
もう秋です。
「車1台で行くか。」
大谷地付近から地図に登山道点線が入渓ポイントまで続いていたので、周遊コースにしたことが後で精神的なダメージをもたらすこととなった…。
何日も暑い日が続いていたのに、なぜこの日に沢登り?! と言いたくなる曇り空の中取水ダム上より出発。
出発から30分でF1が現れ、その後も滝が続く。
どの滝も快適に直登していく。
魚影も見かける。
水もきれい。
気持ちも水のように澄んでいく。
小滝も合わせて590m二股手前の滝がF9。
二股にピンクテープがたくさん。「なんだこれ?」と思いながら進む。
すぐに大滝につながる滝郡。
3段の滝、2段目。乾いた右岸に目をつける。
右上バンドは、角度がきついがところどころに足を乗せられそうだ。
登り始めると、横向きクラックは隙間がなくハーケンを受け付けない。上向きクラックは土が詰まっていてシダが生えている。
シダをよけてイボイノシシを決めるとバチ効き。2本目も上向きに太めクロモリをごまかし打ちして、タイオフ気味に絡める。
いよいよ上部、垂直部へ。
斜めバンドに何とか立ち込み、右足膝を岩のV字にはめ込んで一度安定。
両手で挟み込むようにホールドを捉え、斜めバンドの斜めに乗った左足に少しずつ体重を乗せ、V字の右膝をはなし足で立ち込む。
次の右足スタンスが黒々ぬるぬる地帯にしか見つからない。試しに少し乗せるとつるん、という感じ。
草付きが使えるかと思い、草をはぎ取るとスタンスが出てきた。そのスタンスと半分はがれた草土とに体重をかけて、左手ガバと右手カチで体を上げると、上部ガバ帯に両手が届いた。
イボイノシシが2枚あるととっても安心です。
3段目の右岸をすたすたと越えると、すぐに湿地の様相。
冷たくて結構深い大谷地の水をかき分けること10分、木道に合流。
チセを仰ぎ、終了…、となるはずだった。
車道に出るとすぐに下りていく登山道が見つかる。
何の道か分からないが、はっきりしている。
安心して下りていくと、なんだか方向がおかしい。
それでも東に向かえば沢には出るはずだし…、と思いながら進む。
見えてくる風景もおかしいが、戻ったら車道を大きく迂回しなければならないので、そのまま進む。
そして、出たところは…、「なんだこれ?」と言ったピンクテープいっぱいの場所。
つまり、沢全体の4分の3地点に戻ったことになる。
げんなりしながら、仕方なく登った沢の4分の3を下って終了。
おかげでたっぷり沢を歩いた。
だけど、地図にない道を地図とつなげてあるってこともあるんですねえ。