ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「あわれ彼女は娼婦」@シアターコクーン

2006-07-13 09:29:39 | 観劇記&鑑賞記
実は行こうかどうしようかちょっと迷っていたのです。
特にめちゃめちゃ好きな誰かが出てる、というわけでもなく。
むかぁしトヨエツ&西牟田恵さんで上演された時、
2人の雑誌インタビューでのコメントが、
あんまりいい感じじゃなくって
作品としてもどうなのかしら?と。

んがっ。
結果として行って良かった~
んもー、ミカミン鬼気迫る熱演!
休憩15分入れて3時間ちょいの長丁場なのですが、
最後まで見入ってしまいました。

あ、言っときますが以下、ネタバレしまくりですからね~

ラスト、ものすんごい修羅場なのですが、
なんかねー、泣けてきちゃいました。
愚かなまでに真摯で一途な姿に、グッときちゃって。
あれはもうフラフラですね。
昨日はWだったってこともあるのでしょうが。
刀は結構重そうだし、振り回すのが精一杯って感じで
それがまた涙を誘うのです…
フラフラでもセリフは最後までしっかりしてるしね。
役者・三上博史やるな!って感じでした。

    

そしてふかっちゃんはその熱演にしっかりと対峙してましたね。
声は細い方なのに、しっかりと通って、相手を圧倒する迫力もあって。
谷原さんはちょっと迫力負けしてたかな。
声を張るとやや聞き取りにくくなるし。

もう1人好演は高橋洋さんですね~。
あーんな頭、ヅラだよねって思ってよくよく見たら地毛ですよ!
帽子ナシでは外を出歩けないですね
「間違いの喜劇」を彷彿とさせるコメディアンぶりでした。

          

そしてそして、セットと照明が美しい!!!
円形の壁に14枚の扉が並び、ある時は室内に、ある時は広場に
扉の開閉とカーテンで一瞬にして早変わり。
一番最初、扉が全て開かれシャーッとカーテンが閉まった瞬間、
家の外から中へと変わった時は、ちょっと感動
ゆらゆらと風にゆらめくカーテン、窓から差し込む光…
(カーテンの揺れだけじゃ光の揺らめきまでは表現できないようで、
 1窓に1つずつムービング仕込んでるんですって)

それだけ窓が開いていても、どことなく閉塞感の漂う室内。
扉の隙間からスーッと差し込む光が、舞台中央でキレイに重なっている様。
扉の穴から無数に、立体的に光が交差する空間。
幽玄な世界が広がっていました。

久々、カテコで自らスタオベしたくなりました。
観に行って良かった~
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