ゆんのひとり言

~iLYsゆんの推し事とスイーツを語るブログ~

「The Small Poppies(Kangaroo)/Studio Life」@シアターサンモール

2017-06-26 12:00:00 | 観劇記&鑑賞記

オーストラリアのDavid Holman原作のこの作品。
先行予約の案内を読んで、へー、5歳の子供役をやるんだー、
ぐらいしか認識してませんで
ほとんど予備知識なしで臨みました。

人見知りでママが大好きなクリント(岩崎大)
カンボジアからの難民で、英語が全く喋れないレップ(松本慎也)
ギリシャからやってきた、やんちゃなテオ(船戸慎士)
クリントの幼馴染のマリア(江口翔平)
女手一つでクリントを育てているママ(仲原裕之)
テオのパパ(牧島進一)
クリントたちの通う学校のウォルシュ先生(緒方和也)
レップの姉・ノイ(若林健吾)
いじめっ子のシェーン(藤原啓児)

舞台真ん中に、手動で回る盆。
出演者総出で盆を回します。
盆の回りには椅子が置いてあって、出ていない役者は
基本的にステージ上で舞台を見守ります。

様々な人種が集まる街、学校で
子供たちが友情をはぐくんでいく物語、です。
それだけ聞くと「ふぅん」って感じになっちゃうと思うのですが…。
まずはママの恋人の存在が面白くない、クリントのお話からスタートします。
幼馴染のマリアと同じ学校へ行くはずが、
マリアのパパの仕事の都合で違う学校に行くことになり、
イヤだ、学校行きたくない!!と、駄々こねまくりのガキンチョwww
何度となく学校から逃亡します。

同じ学校へ行く予定のテオは、入学前にもじゃもじゃの髪を短く切られて
それが恥ずかしくていつも頭にトレーナーをかぶってます。
ギリシャ人は差別されるのでは…と、心配して様子を見に行くテオのパパ。
学校ではギリシャ語の教育もされていて、ギリシャ語で話しかけてくれる子に感激し、
息子を通わせることを決意します。

と、まぁここまでは想定内というか。
歌と踊りもあって、楽しい!って感じで進みます。

レップとノイは、難民収容所からアデレードにやってきて、
レップだけ学校に通い始めます。
英語は全く話せず、少しずつ単語を覚えるところから始めるレップ。
ノイが作ってくれるお弁当は、カンボジア独特の香辛料が使われているのか、
他の子たちからすると「臭い」食べ物のようで、
シェーンにからかわれます。
どうやら、この食べ物は、ここでは奇妙なものらしい、と察したレップは
お弁当を捨てるようになります。
そのことを知ったクリントは、自分が友達になる!と。
テオも加わっていじめっ子シェーンを撃退し、
人種を超えた友情を育んでいきます。

レップは英語(舞台上では英語=日本語になります)が話せないので、
カンボジア語と、たどたどしい単語しか喋りません。
が、母の形見の洋服を愛おしそうに胸に抱く姿などに
涙腺決壊・・・
泣ける作品って思ってませんでした。
松本君、とても透明感があって可愛い。。。

クリントは途中影が薄くなるのですが
(学校から逃亡してるから当然かw)
最後にバーンと盛り返します。
そして、テオ。
大きな5歳児の、テオwww
「せんせー、せんせー!ハイハーイ!」と積極的に手を挙げて、
質問とは全く関係ないことをまくしたてる姿に、
いる!いるよ、こういうガキ!と

クリントのママはキャリアウーマンな感じでキレイだし
(髪型はちょっとIKKOさん風?)
ウォルシュ先生がとても公平で、愛情いっぱいのいい先生で
どちらもキレイだなーと

笑って泣いて、心温まる良い作品でした。
欲を言うと、シェーンにもう少し可愛げが欲しい・・・。
顔、怖いんだもん

すごく良い作品なのだけど、これって宣伝しづらそうだなー、とも。
上演時間2時間弱で観やすいですし、
お時間ある方は是非!

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