「恋する母たち」でしたか。
仲里依紗さんのゲスな弁護士夫役を演じてらっしゃった,
玉置玲央(たまおきれお)さんが生で見てみたくて,
初めて柿喰う客を観に行ってきました。
とても官能的な雰囲気のチラシで,期待大。
スズナリは補助席も出る盛況ぶりでした。
登場人物は人気作家と人気作家を演じる役者(田中穂先),
そのお気に入りの男娼(玉置玲央)と,作家の息子(永島敬三)の
3人のみ。
セットも何も無い,ガランと殺風景な空間で
小道具もなく,観客の想像力に大きく委ねる作品。
ちょっとアングラちっくな雰囲気もあり。
こちらの劇団は初見なのですが,
野田さんばりにものすごい勢いでセリフが重ねられていくスタイルに,
まず圧倒されました。
リアリズムの対極といった感じ。
ごくたまに,リアルな会話も挟まれますが,
基本的には弾丸のように役者たちの体からセリフが発せられます。
そのセリフも,通常の会話劇とはちょっとことなり,
言葉遊びと掛け合いがすごいスピードで繰り広げられるので,
観る(聴く)方も相当の集中力を要します。
役者たちの動きも,コンテンポラリーダンスのような,
見せる絡みが多く,独特の様式美のある劇団なのだなぁ,と。
歌いだした時には,おぅ…?!となりましたw
ラスト,男娼は銃で自殺して幕切れとなるのですが,
カテコに登場するのは,作家を演じた役者と息子の2人のみ。
会釈も無表情でアンドロイド風な動きで,
いわゆるカテコとは違った趣がありました。
舞台の真ん中には,男娼が着ていたバスローブが。
うん,様式美ですね。
終演後に毎回トークショーをやっていらっしゃるそうで,
3人で振り返りなど。
シャンプーの話で,結婚おめでとうと言われ,照れまくる玉置さん。
(すみません,全く存じ上げず…(^^;)
テレビで見ると,スッとしてかなり背が高い印象があったのですが,
意外と小柄なのですね。
なので,逆にテレビと相性良いのかも。
色白で,とてもキレイに筋肉がついておれらました。
普通の会話劇で拝見してみたいかな~。
なんか,こういうのは久しぶりで,新鮮でした。
今年はいつもと違った観劇ができていて,良い感じです♪