2003年作品。ホラー・クイーンの異名を取る女優と、呪われた家との関わりを描くシリーズ第二弾だ。タッチとしては前回と同じ。過去のホラー映画のモチーフを都合良く寄せ集め、観ている間だけは退屈しないが鑑賞後には見事に何も残らない。
作劇面でも新山千春や市井由衣のパートに時制を逆にする等の工夫が見られる程度で、平板な“惨劇ショーの寄せ集め”みたいな印象を受ける。出てくるキャラクターも、それぞれ役柄こそ違うものの、単なる“殺され役”を担わされている“記号”でしかなく、最初から登場人物に感情移入することを放棄したような作りである。
ところがよく考えてみると、この“底の浅さ”こそが評判になった原因だと思い当たる。たとえば呪いの源流である怨霊親子の生い立ちを粘着質に描ききればかなり怖い映画になるはずだが、そんな観客の腰をマジで浮かせてしまうような怪奇映画の本流を作品化しても、喜ぶのはマニアだけだ。そこそこ怖くて、後味サッパリ。これが客寄せの秘訣である。
しかも、キャラクター設定が安易であることは、逆に言えば“誰が演じても良い”ということだ。若手タレントの顔見せ興行には格好の企画であり、このシリーズに似た映画は今も細々ながら作られているようだ。
さて、本作の主演は酒井法子である。彼女は歌手としてはもちろん、俳優としても二流だ。ここでもアイドル臭い大根演技しか披露出来ていない。まあ、不祥事を起こした後なので、これからは目立った仕事をすることはないとは思うが、さほど才能がないのにそこそこ有名になってしまうと、ロクなことがないってことだろうか。
作劇面でも新山千春や市井由衣のパートに時制を逆にする等の工夫が見られる程度で、平板な“惨劇ショーの寄せ集め”みたいな印象を受ける。出てくるキャラクターも、それぞれ役柄こそ違うものの、単なる“殺され役”を担わされている“記号”でしかなく、最初から登場人物に感情移入することを放棄したような作りである。
ところがよく考えてみると、この“底の浅さ”こそが評判になった原因だと思い当たる。たとえば呪いの源流である怨霊親子の生い立ちを粘着質に描ききればかなり怖い映画になるはずだが、そんな観客の腰をマジで浮かせてしまうような怪奇映画の本流を作品化しても、喜ぶのはマニアだけだ。そこそこ怖くて、後味サッパリ。これが客寄せの秘訣である。
しかも、キャラクター設定が安易であることは、逆に言えば“誰が演じても良い”ということだ。若手タレントの顔見せ興行には格好の企画であり、このシリーズに似た映画は今も細々ながら作られているようだ。
さて、本作の主演は酒井法子である。彼女は歌手としてはもちろん、俳優としても二流だ。ここでもアイドル臭い大根演技しか披露出来ていない。まあ、不祥事を起こした後なので、これからは目立った仕事をすることはないとは思うが、さほど才能がないのにそこそこ有名になってしまうと、ロクなことがないってことだろうか。



