(原題:KINDERGARTEN COP)90年作品。大柄なタフガイが幼稚園児にキリキリ舞いさせられるという設定だけで、すでにギャグの基本が出来上がっている。しかも主演はアーノルド・シュワルツェネッガーで、役柄は刑事だ。そのシチュエーションならばいくらでも笑いのネタが提供でき、作品の失敗は回避されたようなものである。
ロス市警のジョン・キンブル刑事は4年もの間、麻薬シンジケートのボスであるクリスプの行方を探っていた。苦労の末、クリスプの身柄を確保することに成功したが、家を出て行った彼の妻子を証拠固めのために事情聴取する必要が生じ、キンブルは妻のレイチェルがいるというオレゴン州のアストリアに向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a2/ce07a8e5c0cd7bc4a1fb78d1094ff8cf.jpg)
ところがレイチェルの息子がいるという幼稚園に入り込んで本人を特定せねばならず、やむを得ずキンブルは教師を装って園児の相手をするハメになる。当然、慣れない環境にキンブルは右往左往するばかり。そんな中、クリスプは証拠不十分で釈放され、その足でアストリアヘやってくる。そして幼稚園に侵入し、子供を拉致。キンブルはクリスプとの全面対決に臨む。
シュワ氏の悪戦苦闘ぶりは哄笑を誘い、飽きさせない。しかしながら、麻薬が絡む犯罪が子供までも巻き込んでいくという、社会派の視点も忘れていないところがアッパレだ。クリスプ(演じているのはリチャード・タイソン)が大変なマザコンで、母親に頭が上がらないところが面白い。母親に扮するのがキャロル・ベイカーというのもケッ作で、この存在感はシュワ氏とタメを張れる(笑)。主人公の同僚の女刑事にパメラ・リード、園長先生にリンダ・ハントというキャスティングも万全。ヒロイン役のペネロープ・アン・ミラーも彩りを添える。
監督はアイヴァン・ライトマンで、やや大味な作風が目立つ彼にしては、演出のテンポが良い。特に、園児の母親たちの自然な描写には感心させられた。ユーモアのセンスがあるシュワ氏だが、本作以降のコメディ作品は思い付かない。年齢をものともしないアクションの披露も良いけど、余裕とおかしみが滲み出るような落ち着いた役柄も見てみたいものだ。
ロス市警のジョン・キンブル刑事は4年もの間、麻薬シンジケートのボスであるクリスプの行方を探っていた。苦労の末、クリスプの身柄を確保することに成功したが、家を出て行った彼の妻子を証拠固めのために事情聴取する必要が生じ、キンブルは妻のレイチェルがいるというオレゴン州のアストリアに向かう。
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ところがレイチェルの息子がいるという幼稚園に入り込んで本人を特定せねばならず、やむを得ずキンブルは教師を装って園児の相手をするハメになる。当然、慣れない環境にキンブルは右往左往するばかり。そんな中、クリスプは証拠不十分で釈放され、その足でアストリアヘやってくる。そして幼稚園に侵入し、子供を拉致。キンブルはクリスプとの全面対決に臨む。
シュワ氏の悪戦苦闘ぶりは哄笑を誘い、飽きさせない。しかしながら、麻薬が絡む犯罪が子供までも巻き込んでいくという、社会派の視点も忘れていないところがアッパレだ。クリスプ(演じているのはリチャード・タイソン)が大変なマザコンで、母親に頭が上がらないところが面白い。母親に扮するのがキャロル・ベイカーというのもケッ作で、この存在感はシュワ氏とタメを張れる(笑)。主人公の同僚の女刑事にパメラ・リード、園長先生にリンダ・ハントというキャスティングも万全。ヒロイン役のペネロープ・アン・ミラーも彩りを添える。
監督はアイヴァン・ライトマンで、やや大味な作風が目立つ彼にしては、演出のテンポが良い。特に、園児の母親たちの自然な描写には感心させられた。ユーモアのセンスがあるシュワ氏だが、本作以降のコメディ作品は思い付かない。年齢をものともしないアクションの披露も良いけど、余裕とおかしみが滲み出るような落ち着いた役柄も見てみたいものだ。