猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ダメージ

2013-06-19 02:33:23 | 日記
1992年のイギリス・フランス合作映画「ダメージ」。
イギリス下院議員のスティーブン・フレミング(ジェレミー・アイアンズ)は、妻と息子と
平穏に暮らしていた。
ある日息子マーティン(ルパート・グレイブス)の恋人アンナ(ジュリエット・ビノシュ)と
出会ったスティーブンだが、彼とアンナは一目で恋に落ちる。
2人はマーティンの目を盗んで愛し合った。
マーティンが自宅にアンナを連れてきた時、母親のイングリッド(ミランダ・リチャードソン)
はアンナに何かを感じた。この女は人を不幸にする、と直感した。
マーティンが新聞社の政治部副編集長に昇進したことを祝うため、フレミング家の人々と
アンナ、それにアンナの母親エリザベス(レスリー・キャロン)がレストランに集まった。
が、エリザベスはその時アンナとスティーブンの関係を見抜いていた。
帰り際、アンナと別れてくれとエリザベスはスティーブンに言った。しかしスティーブンは
もうアンナ無しでは生きられなくなっており、離婚を考えていた。
アンナの方は離婚には賛成せず、マーティンと結婚して、これまで通りスティーブンとの
関係を続けたい、と告げた。
迷いながらもアンナと関係を続けるスティーブンだったが、とうとうある日マーティンが
2人の密会を知ってしまう。

ルイ・マル監督の悲惨な映画である。アンナという女と関わったために、崩壊していくフレ
ミング家の人々。それまで順風満帆に暮らしていた彼らは、地獄を見ることになる。
アンナは確かに悪女なのだが、積極的に人を傷つけようとはしていない。アンナに関わる
人々が自滅していくという感じなのだ。
それでも見ているとアンナに憎しみを感じてくる。
アンナの母親は娘の性質をよく知っていて、すぐに娘と婚約者の父親との関係に気づく。
アンナと別れて、と言われた時に別れておけば良かったのになあ。
ラストシーンの悲しさ、重たさ。ジェレミー・アイアンズの演技はすごい。
それとルパート・グレイブスの美青年ぶりもすごい。
コメント
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