2004年のアメリカ映画「テイキング・ライブス」。
1983年、カナダ。マーティン・アッシャーという1人の少年が家を出た。数日後、母親の元に
彼が交通事故で死亡したという知らせが届く。それから20年が経過した現在、モントリオール
の建設現場で白骨死体が発見される。モントリオール警察のルクレアはFBIに捜査協力を要請、
特別捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)が派遣されてくる。イリアナは
プロファイリングの専門家だった。徐々に捜査は進展するが、その矢先第2の殺人事件が発生
する。イリアナはこの事件の目撃者、ジェームズ・コスタ(イーサン・ホーク)を尋問するが、
一方で、「死んだはずの息子を今日目撃した」という老婦人アッシャー夫人(ジーナ・ローランズ)
が現れた。
なかなかおもしろいサスペンス映画だった。原作は「人生を盗む男」というタイトルらしい。
タイトル通り、犯人は人を殺し、その人になりすますのだ。飽きたら、次の標的を捜す。これは
母親に愛されなかった少年が歪んでしまった物語である。マーティンは一卵性双生児として
生まれたが、母親はもう1人の方ばかりを愛した。そのもう1人が事故で死んでしまうと、それ
以来マーティンはどんどんおかしくなっていき、母親の宝石を盗んで家を出るに至るのだ。
イリアナがアッシャー夫人の家を訪れた時、子供たちの写真がたくさん飾られていたのだが、
マーティンの写真はもう1人の子の写真の裏に隠すように置かれていて、この母親の子供たちに
対する愛情の違いを感じた。こんな差があれば、歪みもするだろう。マーティンは自分でいる
ことが嫌だったのだ。
一体マーティンは誰なのか。そして、意外な結末。おもしろかった。
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1983年、カナダ。マーティン・アッシャーという1人の少年が家を出た。数日後、母親の元に
彼が交通事故で死亡したという知らせが届く。それから20年が経過した現在、モントリオール
の建設現場で白骨死体が発見される。モントリオール警察のルクレアはFBIに捜査協力を要請、
特別捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)が派遣されてくる。イリアナは
プロファイリングの専門家だった。徐々に捜査は進展するが、その矢先第2の殺人事件が発生
する。イリアナはこの事件の目撃者、ジェームズ・コスタ(イーサン・ホーク)を尋問するが、
一方で、「死んだはずの息子を今日目撃した」という老婦人アッシャー夫人(ジーナ・ローランズ)
が現れた。
なかなかおもしろいサスペンス映画だった。原作は「人生を盗む男」というタイトルらしい。
タイトル通り、犯人は人を殺し、その人になりすますのだ。飽きたら、次の標的を捜す。これは
母親に愛されなかった少年が歪んでしまった物語である。マーティンは一卵性双生児として
生まれたが、母親はもう1人の方ばかりを愛した。そのもう1人が事故で死んでしまうと、それ
以来マーティンはどんどんおかしくなっていき、母親の宝石を盗んで家を出るに至るのだ。
イリアナがアッシャー夫人の家を訪れた時、子供たちの写真がたくさん飾られていたのだが、
マーティンの写真はもう1人の子の写真の裏に隠すように置かれていて、この母親の子供たちに
対する愛情の違いを感じた。こんな差があれば、歪みもするだろう。マーティンは自分でいる
ことが嫌だったのだ。
一体マーティンは誰なのか。そして、意外な結末。おもしろかった。
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