猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

イングロリアス・バスターズ

2015-01-20 21:43:02 | 日記
2009年のアメリカ映画「イングロリアス・バスターズ」。
1941年、第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランスの田園地帯。「ユダヤ・ハンター」
の異名をとるランダ・ナチス親衛隊大佐は、行方不明になっているユダヤ人一家の手掛かりを
得るために酪農家の男を尋問する。床下にその一家がかくまわれていることを突き止めると、
部下に命じて床板越しにマシンガンで皆殺しさせるが、ただ1人、娘のショシャナ(メラニー・ロラン)
だけは逃げ出すことに成功する。
1944年、レイン米陸軍中尉(ブラッド・ピット)はユダヤ系アメリカ人8人からなる特殊秘密部隊を
組織していた。レインが部下に命じた任務とは、市民にまぎれて敵地奥深くに潜入し、ナチスを
血祭りにあげることだった。

クエンティン・タランティーノ監督のアクション大作である。第二次世界大戦下のフランスを舞台
に描く、ナチスに家族を殺されたユダヤ人女性と、情け容赦ないナチ狩りで知られるユダヤ系
アメリカ人部隊”バスターズ”が繰り広げる復讐劇だ。
ランダ大佐に家族を殺された女性ショシャナは、エマニュエルと名前を変え、映画館主として
身分を隠して生きている。ところがその町にランダ大佐が現れ、偶然にも食事を共にすることに
なる。ランダ大佐が去った後、緊張が解けてショシャナが涙を流すシーンは、痛ましい。家族を
殺した男と再び出会った時の驚きと恐怖はいかばかりだったろうか。このランダ大佐の明るさや
雄弁さが本当に憎々しい。自らをユダヤ・ハンターと名乗る恐ろしさ。ナチス・ドイツは何故あんな
残虐な行為ができたのだろう。
レイン中尉率いるバスターズはかっこいい。おもしろかったが、私には所々わかりにくい場面も
あった。あと、ブラッド・ピットの活躍が少なかったように見えたのが残念だ。
ラストは圧巻である。



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