中国・香港合作映画「薄氷の殺人」を観にいった。
1999年。1人の男のバラバラにされた遺体が、6都市15ヵ所の石炭工場で相次いで見つかった。
妻に離婚を突き付けられていた刑事ジャン(リャオ・ファン)は、この猟奇的な事件の捜査にあた
っていた。やがて被害者がリアン・ジージュン(ワン・シュエピン)という男だと判明。容疑者として
あがったリウ兄弟は、逮捕時に抵抗し射殺され、真相はわからずじまいになってしまう。それから
5年後、この事件と同様の殺人事件が2件起きる。警察を辞職し警備員になっていたジャンも、
独自に事件の調査を始め、リアン・ジージュンの未亡人ウー・ジージェン(グイ・ルンメイ)に行き
着く。被害者たちはいずれも殺される直前にウーと親密な関係にあった。やがてジャンもまた
ウーに惹かれていく。
暗く重苦しい映画だった。全体的にセリフが少なく、映像で描写されていて、私の好きなタイプの
映画である。野外スケート場、登場人物たちの吐く白い息。中国の冬の寒さが伝わってくる。本当
に、観ているだけで寒さを感じるのだ。
サスペンスとしてはそれほどおもしろくはない。粗野な感じのジャンと、いかにも薄幸そうな無表情
のウーの関係性を観る映画だと思った。ウーは何者をも近づけず、誰とも関わりを持とうとしない。
そのウーの感情を持たないような雰囲気に、ジャンは惹かれていく。他の男たちと同様に。
事件の真相はどこにあるのか。ウーは悪女なのか?
なかなかおもしろかったが、この映画、ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞している
のだ。そんなにいいかな?と思った。同じ中国のサスペンス映画なら、去年観た「罪の手ざわり」
の方が圧倒的におもしろかった。ただ「罪の手ざわり」はサスペンスというよりも人間ドラマに近い
かもしれないが。
それと、この映画、原題は「白昼の花火」というのだが、そのままで良かったのに、と思った。その
タイトルの方が合っている。どうしてわざわざ邦題をつけるのかなあ。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ
1999年。1人の男のバラバラにされた遺体が、6都市15ヵ所の石炭工場で相次いで見つかった。
妻に離婚を突き付けられていた刑事ジャン(リャオ・ファン)は、この猟奇的な事件の捜査にあた
っていた。やがて被害者がリアン・ジージュン(ワン・シュエピン)という男だと判明。容疑者として
あがったリウ兄弟は、逮捕時に抵抗し射殺され、真相はわからずじまいになってしまう。それから
5年後、この事件と同様の殺人事件が2件起きる。警察を辞職し警備員になっていたジャンも、
独自に事件の調査を始め、リアン・ジージュンの未亡人ウー・ジージェン(グイ・ルンメイ)に行き
着く。被害者たちはいずれも殺される直前にウーと親密な関係にあった。やがてジャンもまた
ウーに惹かれていく。
暗く重苦しい映画だった。全体的にセリフが少なく、映像で描写されていて、私の好きなタイプの
映画である。野外スケート場、登場人物たちの吐く白い息。中国の冬の寒さが伝わってくる。本当
に、観ているだけで寒さを感じるのだ。
サスペンスとしてはそれほどおもしろくはない。粗野な感じのジャンと、いかにも薄幸そうな無表情
のウーの関係性を観る映画だと思った。ウーは何者をも近づけず、誰とも関わりを持とうとしない。
そのウーの感情を持たないような雰囲気に、ジャンは惹かれていく。他の男たちと同様に。
事件の真相はどこにあるのか。ウーは悪女なのか?
なかなかおもしろかったが、この映画、ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞している
のだ。そんなにいいかな?と思った。同じ中国のサスペンス映画なら、去年観た「罪の手ざわり」
の方が圧倒的におもしろかった。ただ「罪の手ざわり」はサスペンスというよりも人間ドラマに近い
かもしれないが。
それと、この映画、原題は「白昼の花火」というのだが、そのままで良かったのに、と思った。その
タイトルの方が合っている。どうしてわざわざ邦題をつけるのかなあ。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ