猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

響ーHIBIKIー

2018-10-02 20:57:37 | 日記
日本映画「響ーHIBIKIー」を観にいった。

スマートフォンやSNSの普及により、活字離れは急速に進み、出版不況が続く
世の中。そこに現れた1人の天才少女、響(平手友梨奈)。15歳で現役高校生の
彼女が書く小説は、絶対的な才能を感じさせるもので、文学界に再び革命を起
こす力を持っていた。文芸誌「木蓮」編集者の花井ふみ(北川景子)との出会い
を経て、響は一躍脚光を浴びることとなる。しかし、響は一筋縄ではいかない
少女だった。

コミックの実写化である。衰退する文学界に彗星の如く現れた天才少女・響。
その文才には目を見張るものがあった。編集者の花井は響の小説を書籍化して
売り出そうと必死になる。だが響は普通の少女ではなかった。自分を絶対に曲
げず、抑え込まれそうになれば暴力もいとわない。そんな響の破天荒な行動は、
花井だけでなくいろんな人々を困惑させていく。
うーん、おもしろいのかおもしろくないのかよくわからない映画だった。まず、
響のような女子高生はいないだろう。小説を読むのも書くのも好きないわゆる
本の虫だが、不良でも何でもないのにあんなに暴力的な子はいまい。無表情で
人の指を折ったり椅子で殴ったり飛び蹴りをしたりする。普通に考えてどんな
育ち方をしたのだろうとか、親はどう思っているのだろうという発想になると
思うのだが、その辺りは全く描かれていない。ただ、彼女の破天荒な行動に周
囲の人々は戸惑いながらも、影響を与え、価値観をも変えていってしまう。
主人公の響に共感が持てなかった。すごい文才はあっても、人間として何か欠
落しているような気がする。若さゆえでは済まされない何か。人の心を思いや
ったり、気持ちを推察することができないように思える。だから平然と暴力を
振るう。実際にこんな子がいたらものすごく迷惑だと思う。故にあまり他人と
接触しなくていい作家という職業は向いているのかもしれない。
好きな俳優が2人出演しているので観たのだが、物語自体はそれ程おもしろく
なかった。主題曲は良かった。響役の平手友梨奈が歌っているのだが、フォー
クソングという感じ。吉田拓郎みたいな字あまりソングで、私は好きだ。




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コメント (4)
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