猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

エスター ファースト・キル

2023-12-08 21:57:20 | 日記
2022年のアメリカ映画「エスター ファースト・キル」。

裕福な一家、オルブライト家の娘で6歳のエスターが行方不明に
なってから4年の月日が流れた。ある日、エスターが見つかった
という朗報が警察から届けられる。父・アレン(ロッシフ・サザ
ーランド)、母・トリシア(ジュリア・スタイルズ)、兄・グンナ
ー(マシュー・アーロン・フィンラン)は4年ぶりの再会という奇
跡に感激し、10歳になったエスター(イザベル・ファーマン)を
迎え入れる。幸せをかみしめる家族だったが、トリシアは娘に対
し何か違和感を覚える。

2009年のサイコ・サスペンス「エスター」の2作目で、続編で
はなく1作目の前日譚に当たる。驚愕のエンディングを迎えた
「エスター」の前日譚ということでとても期待して観た。ただ、
1作目でエスターの正体を観る方はわかっているので、もう謎解
きの要素は持ってこれないはずで、どんな物語にするのだろう?
と思ったが、「こう来たか」という感じだった。
オルブライト家では6歳の娘・エスターが行方不明になり、両親
と兄は悲しみの日々を送っていた。4年後、エスターが見つかっ
たという連絡が警察から入る。家族は空港へ迎えに行き、10歳
になったエスターとの再会を喜ぶ。少し雰囲気が変わっていたが、
成長期だから当然のことだと家族は納得する。エスターは自分の
かわいい部屋を見て喜び、すぐに家族に溶け込む。警察によると
エスターは誘拐されてロシアで暮らしていたらしい。言葉にロシ
ア語なまりがあった。
エスターはピアノと絵が得意で、芸術家の父・アレンにとても懐
き、絵を教えてもらう。しかし母のトリシアと兄のグンナーはエ
スターに何か不審なものを感じていた。そしてそれはトリシアと
グンナーだけではなく、エスターが行方不明になった時に捜査を
担当したドナン刑事(ヒロ・カナガワ)も同じで、疑いを抱いたド
ナン刑事は独自の捜査を始める。
驚いたのは「エスター」の撮影時12歳だったイザベル・ファー
マンは、13年後の本作では25歳になっているのに、またエスタ
ーを演じていることだ。すっかり大人になっているのに、子供に
見えるのがすごい。撮影では彼女の背が低く見えるようなカメラ
ワークを駆使したのだそうだ。それにしてもすごいと思う。そし
て1作目では夫が鈍くて妻の言うことを聞き入れなかったが、本
作も同様で、夫は鈍い(これには理由があるのだが)。本当に男の
人って鈍いなーと思う。そういう場面って多いと思う。
ラストの悲劇は前作ほどではないが、まあまあおもしろかった。
でも前作ではエスターの正体がわかっていなかったので、どうし
ても前作ほど衝撃的にはならない。これは仕方がない。それにし
てもエスターはどうしてあんなに歯がボロボロだったのだろう。


オリジナルパンケーキハウスに行きました。おいしかったです


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女優が凄いですね。 (ウラジーミル・アスポン)
2023-12-14 01:57:52
一番目の映画の「エスター」は古めかしい恰好をしているので、
一瞬、昔の映画のような印象を抱きます。しかし、
せいぜい2009年の映画ですね。

現代なのに古めかしい恰好をして不気味ですね。
1950年代くらいの服装ですよね。
こんな格好してたら、周りから変に思われて当然です。


この映画は女優が25歳なのに子役で出ている事ですね。
別な子役にやらせないで映画を作るところが凄いです。

1作目の”落ち”を見れば、25歳の女優がむりくり演じる理由が分かりますね。
あえて大人にやらせるのがエスターにはピッタンコです。
撮影の工夫も凄いですね。背を低く見せるようにしたんですね。

1作目は観てて、ネタバレの中、どうやって作ったの気になりますね。
この映画はネタバレという点では1作目ほどの感動は無いものの、
エスターの不気味さや演技力など、前作より不気味で
凄い部分がありそうですね。

エスターと養母は仲悪いですよね。
ひきとらなければ、いいのに…と思いました。

ロシアで暮らしていたのがアメリカ人にとっては怪しさを醸し出す要素のようですね。
この事からアメリカはロシアに対して好感情を抱いてない事は、わかります。
別な映画でも嫌なキャラクターには、ロシア要素をもってきています。
映画を見てると、アメリカ人の考えが分かりますね。


オリジナルパンケーキハウスにいかれたんですね。
このころ、パンケーキのクオリティが高いですよね。
美味しいのを食べに行きたいです🎵
返信する
Unknown (杏子)
2023-12-14 06:22:44
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。エスターは髪型や服装がクラシックな感じですね。

1作目と同じ子役が大人になって、また子供を演じているのがすごいです。
メイクなどもあったのでしょうけど、撮影が大変だったんじゃないかなと思います。

1作目は観られたんですね。エスターの正体がわかるシーンは衝撃的でしたね。
引き取らなければいいのに、と私も思いました。
養母は3人目の子供を流産してショックで、養子を引き取りたいと言ってましたが、
流産がショックなのはわかりますが、もう既に子供は2人いるので、
養子をもらうほど辛いものかな、と観た時思いました。

1作目でエスターの正体はバレているので、どうしても衝撃度は薄れますが、
本作もなかなかよく考えられた映画だと思いました。
エスターも変わらず凶悪で、何のためらいもなく人を殺して回ります。
見応えはありました。

ロシアで暮らしていたという設定は、そういうことなんですね。
アメリカ人にとっては怪しさを感じさせるんですね。

パンケーキ大好きです(^-^)星乃珈琲のようなふわふわタイプも好きですが、
薄いのもまた違うおいしさがあります。
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