元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

身体のプロ

2008-02-17 15:24:47 | 健康
「肩の体操をするときに、“腰に手をおく”のが良いらしいよ。」
と、母が 言っていました。
「なんで? “腰に手をおく”と良いの?」と、聞き返すと・・・
「だって、テレビでやってたもん!」
「じゃなくて、“腰に手をおく”意味って何?!」
「さあ?? そのほうが肩甲骨が動くって言ってたよ。」
・・・・・腕の位置斜め下45度ぐらいに固定して、十分に肩甲骨が動くとは考えられないけれど?!?!(実際、動かしても、機能解剖学的にも・・・)

私は エクササイズについて、ちゃんとした根拠がなければ、納得できないのです。
当たり前です・・・エクササイズの指導が仕事なのですから。

でも、流れている情報は 残念ながら、あやふやなものが多いです。
一般の方は 身体に対する知識を持たないために、気づきさえしないようです。
たまに・・・
「先生の体操は 流派があるのですか?」という御質問を受けて、ぽかん!?としてしまいます。
体操は 感覚的な表現の世界の芸ではなく、生理学や解剖学の学問がベースになるものなのです。
スポーツも 感覚的なものではありますが、ちゃんと体力科学的な根拠をつけることによって、パフォーマンスが かなり向上します。
スポーツを感覚だけで教えるコーチは まだまだ多いようですが。

エクササイズとは 本来、地味・おもしろみが無い・辛い・ちゃんとやれば難しいし深い・・・
持てはやされるのは、簡単・楽・おもしろい・・・amusement
サービス業的には これが大切です。 
そのキーワードをバッチリ使って、ウサンくさいエクササイズ情報が、なぜか燦爛していることがあります。

春から 大学に行って研究を始めるにあたり、、その入学手続きのための健康診断に行くと・・・
「口だけが達者な体育系の教授が多いけど、Chiiさん、大丈夫?気をつけなアカンよ。」
と、スポーツドクターから苦言を頂き、またまた複雑な心境になったのでした。 


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