「チエー、上の家に回覧板持って行って!」
「うん、わかった~ たかひろ、いっしょに行こう!」
「上の家」というのは、お隣のことです。
チエちゃんの家は、山の中腹にありましたから、県道から坂道を登って行きます。
坂道は、途中で二又に分かれ、右へ行けば、チエちゃん家。
さらに登れば、お隣、つまりチエちゃん家より高い場所にあったので、通称「上の家」と言うわけです。
「上の家」のおばさんは、チエちゃんたちが回覧板や、おすそ分けを持っていくと、必ず、お駄賃として、子どもが喜びそうなお菓子をくれたのです。
そして、「お利口だね」と、いつも誉めてくれました。
だから、チエちゃんも、たかひろくんも、お隣に回覧板を届けるのが楽しみでした。
お家にもある駄菓子なのに、おばさんからもらったお菓子は、誉め言葉の魔法がかけられ、特別おいしく感じられたのでした。
チエちゃんが、中学生や高校生になって、もうお菓子をいただくような年齢じゃないからと断っても、おばさんは何かしらチエちゃんの手に握らせれくれたものでした。
おばさんが、脳梗塞で亡くなられてから、上の家は空き家になり、先日の豪雨で土砂が家の中に入り、一部損壊したとの知らせがありました。
「うん、わかった~ たかひろ、いっしょに行こう!」
「上の家」というのは、お隣のことです。
チエちゃんの家は、山の中腹にありましたから、県道から坂道を登って行きます。
坂道は、途中で二又に分かれ、右へ行けば、チエちゃん家。
さらに登れば、お隣、つまりチエちゃん家より高い場所にあったので、通称「上の家」と言うわけです。
「上の家」のおばさんは、チエちゃんたちが回覧板や、おすそ分けを持っていくと、必ず、お駄賃として、子どもが喜びそうなお菓子をくれたのです。
そして、「お利口だね」と、いつも誉めてくれました。
だから、チエちゃんも、たかひろくんも、お隣に回覧板を届けるのが楽しみでした。
お家にもある駄菓子なのに、おばさんからもらったお菓子は、誉め言葉の魔法がかけられ、特別おいしく感じられたのでした。
チエちゃんが、中学生や高校生になって、もうお菓子をいただくような年齢じゃないからと断っても、おばさんは何かしらチエちゃんの手に握らせれくれたものでした。
おばさんが、脳梗塞で亡くなられてから、上の家は空き家になり、先日の豪雨で土砂が家の中に入り、一部損壊したとの知らせがありました。
むかし、近所のおばちゃん、おじちゃんはとても暖かでした。ハハもそんなおば(あ)ちゃんになるのが憧れです。
実家いは、裏山がありますので、長雨が続くといつも心配しています。
今回は、大丈夫でした。
川の側も心配ですよね。
いつもは、チョロチョロの流れでも、雨が降ると、濁流になりますから。
ハハさん、暖かなおばちゃんになってると思いますよ。
うちの実家の方は、田舎でも、新興住宅地だったから、回覧板を持ってたからと言って、
お駄賃は、頂けなかったけど・・・。
梅雨明けしたら、猛暑で、へろへろになってます。
そうですね、昔からのお付き合いのある田舎ならではですね。
猛暑が続いています。体調に気を付けてくださいね。