プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

●オホーツクの夏

2005-07-01 11:54:24 | 日記・エッセイ・コラム
 ボーディング・ブリッジに歩を進めた途端、梅雨独特の高温多湿の風がダクトを通ってべっとりと肌にへばりついた。昨夜(6月30日)、女満別空港からセントレア空港に着いたら、楽しかった旅の余韻が一気に消し飛んで現実の世界に引き戻された。それもそのはず、知床の最高気温は15度。名古屋と20度近くの差があった。おまけに湿度が全く違うので温度差以上の不快感だった。
EPSN0002長く厳しいオホーツク沿岸の町に、短い夏の訪れる季節。急に思い立って知床半島を見たくなり、小旅行に出た。知床半島を巡る観光船は波が高く二日連続で欠航。知床五湖もヒグマ出没で1・2湖までしかまわることが出来なかったのは残念だった。とりわけ、半島を船から見るのが今回の一番の目的だっただけに、心残りだったが次回の楽しみにとっておこう。EPSN0001
といって、そこは自由気ままな旅だけに、オシンコシンの滝や小清水原生花園に立ち寄り、網走湖、能取湖を経てサロマ湖のワッカ原生花園まで車を走らせた。雄大なサロマ湖の風景にハマナスやエゾキスゲ、エゾスカシユリが一面に咲くさまは良く似合う。雲間から薄日が漏れていても、肌寒く風が冷たかった。周囲78・5㎞あり日本で3番目に広いが、広大な原野とオホーツク海につながる湖は、茫洋として海を見ている印象。馬車で回る人の姿もあったが、レンタサイクルや徒歩で散策するのが一番相応しい感じのところだ。

 つい先日(6月26日)、ここを舞台にウルトラマラソン大会が開かれたが、サロマ湖の手付かずの自然の中を100kmという気が遠くなる距離を走りたくなるランナーの気持ちが幾分理解出来た。私には真似ようがないが。