プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

●健康寿命を延ばそう

2005-07-06 15:23:47 | 日記・エッセイ・コラム
 7月7日は七夕。62歳の誕生日を迎える。この年齢になると、誕生日といっても特段の感慨は無いが、先般、厚生労働省が公表した「人口動態調査結果」を拾い読みしてみた。平成12年末で、男性の平均寿命が77.7歳、女性が84.6歳。

 日本が世界で最も長寿国であることは周知の事実だが、平均寿命の延び方をみていると、驚異的だ。昭和40年が67.74歳、昭和50年71.46歳、昭和60年74.50歳、平成7年76.70歳となっている。この30年の間にじつに10年程寿命が延びた勘定だ。その延び方は、最近さすがに鈍化してきているが、それでも右肩上がりで推移しており、この傾向はまだしばらく続きそうだ。これは、男女同じ傾向だ。

 日本が世界でもまれに見る高齢社会に突入していることは、これを見ただけでも歴然としている。福祉・医療・年金制度が何にもまして喫緊の国民的課題であることは、自明の理。それを支える国家財政をたて直す政策が最優先のはず。昨日、郵政民営化法案が衆議院を通過したが、37名の自民党議員が反対票を投じたことは、政治家の良識が表出したもので、ビジョン無き構造改革の末路ともいえる象徴的事象だった。

 さて、平均余命はとみると、65歳で17.56歳。すなわち、平均的には現在65歳の人は82歳超まで生きるという計算になる。そうなると、薬漬けや寝たきりでなく、健康でありたいと誰しもが願うのは当然のことだ。残りの人生を豊かで有意義なものに出来るか否かは、ひとえに健康に老いることにかかっている。私にもまだ20年間の時間が残されている。これからは平均寿命とか余命という言葉を忘れて、健康寿命を精一杯生きたい。それが、この国の逼迫した財政にもささやかな貢献にもなると思いつつ。