プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

●公的支援は血税投入

2005-12-07 13:45:13 | 日記・エッセイ・コラム
 強度偽装の欠陥マンション事件に対する政府の公的支援方針が発表された。詳細は、更に時間を要するが、緊急避難的対策は一応出たので、十分ではないにしても、被害住人の皆さんも安堵したことだろう。だが、これが与える影響と波紋は今後、更に拡大すると政府関係者は心しておくべきだ。

 今回、救済されたマンション以外の住人や、その周辺地域の住民の不安は一掃された訳ではない。また、休業に追い込まれたホテルの損害や従業員の休業補償にしても放置されたままだ。ましてや、日本全国のマンション・一戸建て住宅の耐震強度調査の扱いはどうなるのか?過去、同種の案件が起きても自治体に解決を委ねて来た感が強い政府が、今回に限って、何故、迅速な対応策を打ち出したのか?疑問が多すぎる。

 先の銀行の不良債権処理に莫大な公的資金を投入したが、倒産すれば社会的混乱を招くというのが政府の説明だった。一部の資産家は喜んだだろうが、財務基盤がもっと脆弱なローカル銀行に預金している、私のような小市民には縁遠い問題だった。政府は、もともとマクロ経済的視点でしか物をみないから、大企業や東名阪といった大都市の経済力・民力を押し上げれば、日本経済全体が底上げされると錯覚、いな、妄信している。

 果たして、今回の理由はどこに求めるのだろうか。国民の血税を投入する公的支援とは、何を判断基準とするのか明確な説明がないまま、発動されては困ると言いたい。更に、ディベロッパーの責任に触れずに、公的支援を発表したことにも何か後ろめたい点があるのかと、その姿勢を疑問に思う。


●第21回NAHAマラソン大会

2005-12-07 10:01:00 | スポーツ
 日本のホノルルマラソンと称される「第21回NAHAマラソン大会」は、12月4日奥武山公園を発着地点として開催された。人気大会だけあって、全国から2万人を超えるランナーが集うマンモス大会だ。

 この人気の秘密を私なりに探ってみた。一つは、制限時間が6時間と長く、初フル挑戦者にも有難い点だ。二つ目は、沿道の応援の凄さがあげられる。公式のエイドステーションのほか、黒糖やキャンディ、バナナ、みかん等々を手渡す私設エイドが数多い。また、エイサーや三線、太鼓といった鳴り物や、手拍子などで沿道から送られる声援がランナーを後押ししてくれる。ここでは、住民がランナーと一体となってイベントを楽しむ光景が途切れることがない。これが一番の魅力なのかも知れない。

 さて、午前9時、平和祈念の鐘が鳴り、2万2000人のランナーがスタートしたが、何せ大集団なので私がスタート地点を通過するまでに約12分要した。国際通りを抜けて、南風原・東風原・糸満・豊見城等の南部6市町を結ぶコースだが、途中、平和記念公園やひめゆりの塔等の観光名所が数多く、本大会の完走率が低い理由が分かったような気がした。夜の国際通りには、全国各地から集まって来たランナー達が、完走Tシャツを着て足を引きずりながらも、満ち足りた表情で歩く姿が目立った。こういった楽しみ方もホノルルマラソンと共通項のような印象を受けた。

 唯一、残念だったのは、スタート順がゼッケンナンバー順だったこと。完走予想タイム順にすべきだ。速いランナーが前に出ようにも、道幅が狭く大集団にもまれて出るのが難しい。私のような遅いランナーでさえ、最後まで自分のペースで走ることが出来なかったのが悔やまれた。