プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★炉辺閑話

2008-01-10 10:20:33 | 日記・エッセイ・コラム

 勝手が違う珍客の相手に辟易した妻のご機嫌はすこぶる悪く、私にまでとばっちりが飛ぶので、娘たちだけで旅行に行かせることにした。「亭主元気で留守がよい」などと皮肉られるが、子供や孫なども同様で、元気な顔を見ればそれで十分で、1.2日で退散してくれる方が有難いと思うのは、親の身勝手か?

 身内でさえ、わずらわしく感じることがあるのに、日頃付き合いがない町内の人となると、怒りを通り越して憂鬱になる。昨日のこと、公的委員を委嘱されているご婦人3人を新年会会場まで、タクシー替わりに送ることになった。

 私たち夫婦共通の最大の欠点は、頼みごとをされると断れないこと。「隣近所の人にお願いしたが、皆さん都合が悪いので、他に頼む人がいない」と、妻が強引に引き受けさせられた。「広い意味での町会行事の一環」というのが、その言い分だとか。怒り心頭に達した妻の代わりに私が送り届けたのだが、厚顔無恥と言うべきかあきれ果てた見識だ。

 「モンスター・ペアレント」と言うのは、マスコミの創作だと思っていたが、「飲み会」に出席するのに、町会役員が送るのが当然と考える人に出くわすと、満更、嘘とも思えなくなった。しかも、行き先が、かつて子供たちが自分の足で通っていた小学校までだから、何をかいわんやだ。豊かさになれきって、清貧を忘れた傲慢な大人に子供の躾ができるはずもないと苦々しい限りだ。