近隣の市で、65歳以上の独り暮らし老人宅へ、熱中症予防対策として、水(1lのペットボトル)を配ったニュースが流れた。日頃、白山山系の美味しい水道水との評価を売り物に、県外企業の誘致に努めている市なので、笑ってしまった。
そこへ、町内の民生委員が「65歳以上高齢者のデータ収集」に来た。連絡先や私のかかりつけ医等を訊いて帰ったそうだが、来年以降は、「夫婦共に高齢者としての管理対象」になるので、もっと詳細な情報が求められるらしい。大した出世だが、余計なお世話だと朝から憤慨している。
個人情報を隠す考えはないが、一体、何に利用されるのかが分からないのは気分が悪い。仮に、私が倒れた場合、町内会や民生委員が救急車を呼んだり、何かを手助け出来る訳ではない。自ら対策を講じて置くしかない性質のものだ。
一部の人の思いつきや要望に基づき、全体化すると、行政コストの膨張につながるだけだ。際限無い我欲を行政が聞き入れると、多くの市民が負担する構図に無頓着なのが日本の現状で、どこか変だ。