古稀記念フルマラソンで受けた筋肉痛もようやく癒えて、通常の生活のリズムを取り戻し、レースを振り返ってみた。
スタートから20㎞までは、設定ペースを上回っていたが、走友と言葉を交わしたり、周りの景色を撮る余裕があった。
ハイペースが災いしたのか、23㎞地点で左足ふくらはぎが痙攣したので、ペースダウンしたが、25㎞過ぎで再び、痙攣に襲われ、足を止め軽くストレッチした。時間的には余裕があったので、ゆっくりペースで第3関門を目指した。
第3関門(32.4㎞)通過時点で、残り時間と距離を計算したら、ゴールまで速く歩けば6時間内に収まると分かり、気が楽になった。
ところが、第4関門(37.9㎞)直前の35㎞地点で、それまでとは違った激痛に襲われた。しばらく休んで立ちあがったが、数メートル歩くとまたまたダウン。「棄権」の二文字が頭をもたげたが、第4関門まで行かないと収容車が無いと覚悟し、とぼとぼと歩き始めたら、徐々に痛みが薄れたので、速歩からジョグへと切換えた。
第4関門で5時間8分だったので、残り4.3㎞・50分で十分と分かり、「棄権の不安」が消え、「完走の自信」が膨らんだので、記念写真を撮って貰った。
過去、20数回のフルマラソンで、6回途中棄権したが、いずれも原因は気力消失にあった。ペースダウンしたり、小休止して走り続ければ、全て、制限時間内にゴール出来たに違いなく、今回、目標への執着心が如何に大切かを学んだ。