プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「もてなし」の心

2014-12-21 10:46:59 | 日記・エッセイ・コラム
 政府観光局は、今年、日本を訪れた外国からの旅行客が、11月末で1,200万人を突破したと発表した。このまま推移すれば、年間で1,300万人を超える見込みとか。

 ビザ発行条件の緩和や円安が追い風になり、政府が掲げる東京オリンピックが開催される「2020年に2,000万人」達成も現実味を帯びてきた。

 イスラム圏からの観光客誘致に向け、ハラール食の提供や祈りの場を設ける等、知恵を絞るのも結構だ。しかし、日本人目線のサービスが外国人にとって、すべて歓迎される訳ではない。

 一例をあげると、去年、パースに住む娘夫婦が帰郷した際、電車や地下鉄の優先席に若者が平然と座っている光景にビックリ。パースでは、そういった場合、学生なら学割の特権をはく奪される。

 また、箱根の温泉で、夫君のタトゥーを見た入浴客が、フロントに電話して、追い出そうとした。私が一緒に入浴した時は咎められなかったので、彼は、「ナゼ?」としょげかえっていた。

 「おもてなし」と軽々に口にするが、形式に走り肝心の心の部分がなおざりになったのでは、寒々しい。