イギリスはニュートン・ヘイブンという町の高校を卒業した、ゲイリー、アンディ、スティーブン、オリヴァー、ピートの5人組。5人は高校の卒業式の日、12軒のパブをはしごする「ゴールデン・マイル」に挑戦するが、7軒目であえなく撃沈。アラフォーになった今は、ゲイリー以外はそれぞれに職に就き、それなりに暮らしている。
一方、ゲイリーはといえば、「ゴールデン・マイル」の挫折が原因かどうか「アルコール中毒」治療を繰り返す日々を送っている。そんなある日、ゲイリーの招集で5人は再び「ゴールデン・マイル」に挑戦、12軒目のパブ「ワールズ・エンド」をめざして、パブ巡りを開始する。
そんな酔っぱらいがどうして世界を救うのか、だいたい酔っぱらいが世界を救う、冗談でしょうと思っていると、意外な展開が待っている。なんと町が地球外惑星の侵略で、住民のほとんどが「ブランク(空っぽ)」な集団にかえられていたのだ。途中オリヴァー、ピートも「ブランク」に変わってしまうが、どこまでも追ってくる連中をかわしながら「ゴールデン・マイル」達成を諦めないゲイリーの執念と何よりも自由でありたいという信念が、連中の野望を打ち砕くというSFコメディになっている。
イギリスのパブは1軒1軒それぞれに個性がある。だから5人は2軒目のパブに入った途端、様子が変だと気付く。まるでチェーン店のようになってしまっていたからだ。その時のゲイリーのセリフ「どこもかしこもスタバー化だ」に、思わずにやり。イギリスと言えば紅茶の国と思われているが、最近ではスターバックスやコスタのようなチェーンのコーヒー店が幅を利かせてきている。スーパーの棚にも紅茶よりコーヒーの方が多く並んでいる。もしかしたらこの映画はイギリスの伝統と文化の危機に警鐘を鳴らしているのかも…。 (久)
原題:The World’s End
監督:エドガー・ライト
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
撮影:ビル・ポープ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、ロザムンド・パイク
一方、ゲイリーはといえば、「ゴールデン・マイル」の挫折が原因かどうか「アルコール中毒」治療を繰り返す日々を送っている。そんなある日、ゲイリーの招集で5人は再び「ゴールデン・マイル」に挑戦、12軒目のパブ「ワールズ・エンド」をめざして、パブ巡りを開始する。
そんな酔っぱらいがどうして世界を救うのか、だいたい酔っぱらいが世界を救う、冗談でしょうと思っていると、意外な展開が待っている。なんと町が地球外惑星の侵略で、住民のほとんどが「ブランク(空っぽ)」な集団にかえられていたのだ。途中オリヴァー、ピートも「ブランク」に変わってしまうが、どこまでも追ってくる連中をかわしながら「ゴールデン・マイル」達成を諦めないゲイリーの執念と何よりも自由でありたいという信念が、連中の野望を打ち砕くというSFコメディになっている。
イギリスのパブは1軒1軒それぞれに個性がある。だから5人は2軒目のパブに入った途端、様子が変だと気付く。まるでチェーン店のようになってしまっていたからだ。その時のゲイリーのセリフ「どこもかしこもスタバー化だ」に、思わずにやり。イギリスと言えば紅茶の国と思われているが、最近ではスターバックスやコスタのようなチェーンのコーヒー店が幅を利かせてきている。スーパーの棚にも紅茶よりコーヒーの方が多く並んでいる。もしかしたらこの映画はイギリスの伝統と文化の危機に警鐘を鳴らしているのかも…。 (久)
原題:The World’s End
監督:エドガー・ライト
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
撮影:ビル・ポープ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、ロザムンド・パイク