数千人規模の大規模な宇宙への植民地への移住計画を実施中に、謎の信号発信を発見し、進路を変え、その惑星に降り立ったしまったことから、宇宙船の乗組員がエイリアンの餌食をなっていくストーリーである。
ここまで読んで頂いて、「あれっ?」と思う人は多い筈である。1979年に初代エイリアンと同じである。初代エイリアンの前日譚を描いた「プロメテウス」は未見だが、本作品で初代と違うのは、技術や倫理観が進歩そして多様化したこともあり、2点あると思う。1点は、「アンドロイドvsアンドロイド」の戦いと、あともう1点は、現代に合った「リーダー像」の設定であろう。
1点目は、人工知能AI等の今後の可能性を喜ぶと共に、危惧する面もあると思う。アンドロイド同志が戦っても、痛みを感じなかったのは私だけではないと思料する。「ブレードランナー」の進化版とも思えた。2点目は、かつては、「リーダー」=「間違えることがない強くて優しい人物」だったのが、本作では、自分の弱い部分を認めながら、皆の意見を聞き、意思決定をしていく現代のリーダー像を描いていた点である。
但し、それ以外で違うところは、出演者と映像技術(映像技術は格段に進歩している!)だけで、初代エイリアンの焼き直し感の印象が否めず、ラストも予想通りで、次作への布石もあり、目新しさに欠ける内容だった。
「コベェナント」とは、検索すると、絶望の産声というキャッチコピーのようだが、キャサリン・ウォーターストーン演じる主人公の絶望の声は充分聞けたが、観客の絶望の声は、リドリー・スコットに届いたのであろうか。
(kenya)
原題:「ALIEN:COVENANT」
監督・製作:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン、ダンテ・ハーパー
撮影:ダリウス・ウォルスキー
出演:マイケル・フォスベンダー、キャサリン・ウォーターストーン、ビリー・クラブップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル他
ここまで読んで頂いて、「あれっ?」と思う人は多い筈である。1979年に初代エイリアンと同じである。初代エイリアンの前日譚を描いた「プロメテウス」は未見だが、本作品で初代と違うのは、技術や倫理観が進歩そして多様化したこともあり、2点あると思う。1点は、「アンドロイドvsアンドロイド」の戦いと、あともう1点は、現代に合った「リーダー像」の設定であろう。
1点目は、人工知能AI等の今後の可能性を喜ぶと共に、危惧する面もあると思う。アンドロイド同志が戦っても、痛みを感じなかったのは私だけではないと思料する。「ブレードランナー」の進化版とも思えた。2点目は、かつては、「リーダー」=「間違えることがない強くて優しい人物」だったのが、本作では、自分の弱い部分を認めながら、皆の意見を聞き、意思決定をしていく現代のリーダー像を描いていた点である。
但し、それ以外で違うところは、出演者と映像技術(映像技術は格段に進歩している!)だけで、初代エイリアンの焼き直し感の印象が否めず、ラストも予想通りで、次作への布石もあり、目新しさに欠ける内容だった。
「コベェナント」とは、検索すると、絶望の産声というキャッチコピーのようだが、キャサリン・ウォーターストーン演じる主人公の絶望の声は充分聞けたが、観客の絶望の声は、リドリー・スコットに届いたのであろうか。
(kenya)
原題:「ALIEN:COVENANT」
監督・製作:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン、ダンテ・ハーパー
撮影:ダリウス・ウォルスキー
出演:マイケル・フォスベンダー、キャサリン・ウォーターストーン、ビリー・クラブップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル他