綿子(門脇麦)と夫の文則(田村健太郎)との夫婦は、関係が冷え切っている(原因は後半分かる)。その中、綿子は、知り合いの木村(染谷将太)と、夫には内緒(当然!)で、週末に旅行に行っていた。何となく、木村と一緒だと落ち着くのである。不倫であるが、傍目から見ると、長年連れ添った夫婦のようである。
ある時の旅行時に、綿子の目の前で木村が事故に遭い、亡くなってしまう。慌てて、救急車を呼ぶが、自分がここに居ることがばれることから、途中で電話を切ってしまう綿子。そんな自分自身をどう納得させれば良いのか、自分はどうしたいのか・・・。思い悩む綿子。 良くないのは分かっているが、一方では、このままの状態が続けば良いと思っていた。ただ、自分の目の前でその関係に突然終止符が打たれた今は、木村の面影を追う為、綿子は、昔、木村と行った場所を再訪や、木村の墓参りをするようになり、文則との関係が更に悪化していく。懸命に関係を修復しようと試みる文則との温度差もどんどん広がり、とうとう、文則にも木村の存在が分かってしまう。そこまで“ほつれて”しまった二人の選択は・・・。
公式サイトのキャッチコピー「見えないようにしていた、全部。」がピッタリ。冒頭は、綿子と木村の関係性、綿子と文則との関係性がよく分からない。友人の英梨(黒木華)も、一緒に墓参りに行き、文則にアリバイ確認をされ、木村や文則との関係を知りながらも、深くは尋ねない。偶然、墓参り時に出会った哲也(古舘寛治)もそうである。指輪を探しに再訪した際も、どこまで聞いていいのか聞いていけないのか、他人に話しても良いのか駄目なのかも分からないと言う。皆、分かりつつも見ないようにしながら、生きているのである。全部、見てしまう、知ってしまうと重たすぎるのか。綿子と文則のように・・・。曖昧なままで良しとするのか・・・もしくは、あえて曖昧にしているのか・・・。
夫役の田村健太郎がとても良かった。誠実に向き合おうと努力しているが、その努力は綿子の心には全く響かず、逆効果の連続で、どんどん離れていってしまう・・・。こんな人、身近にいるような気がする・・・。
(kenya)
監督・脚本:加藤拓也
撮影:中島唱太
出演:門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華、古舘寛治
ある時の旅行時に、綿子の目の前で木村が事故に遭い、亡くなってしまう。慌てて、救急車を呼ぶが、自分がここに居ることがばれることから、途中で電話を切ってしまう綿子。そんな自分自身をどう納得させれば良いのか、自分はどうしたいのか・・・。思い悩む綿子。 良くないのは分かっているが、一方では、このままの状態が続けば良いと思っていた。ただ、自分の目の前でその関係に突然終止符が打たれた今は、木村の面影を追う為、綿子は、昔、木村と行った場所を再訪や、木村の墓参りをするようになり、文則との関係が更に悪化していく。懸命に関係を修復しようと試みる文則との温度差もどんどん広がり、とうとう、文則にも木村の存在が分かってしまう。そこまで“ほつれて”しまった二人の選択は・・・。
公式サイトのキャッチコピー「見えないようにしていた、全部。」がピッタリ。冒頭は、綿子と木村の関係性、綿子と文則との関係性がよく分からない。友人の英梨(黒木華)も、一緒に墓参りに行き、文則にアリバイ確認をされ、木村や文則との関係を知りながらも、深くは尋ねない。偶然、墓参り時に出会った哲也(古舘寛治)もそうである。指輪を探しに再訪した際も、どこまで聞いていいのか聞いていけないのか、他人に話しても良いのか駄目なのかも分からないと言う。皆、分かりつつも見ないようにしながら、生きているのである。全部、見てしまう、知ってしまうと重たすぎるのか。綿子と文則のように・・・。曖昧なままで良しとするのか・・・もしくは、あえて曖昧にしているのか・・・。
夫役の田村健太郎がとても良かった。誠実に向き合おうと努力しているが、その努力は綿子の心には全く響かず、逆効果の連続で、どんどん離れていってしまう・・・。こんな人、身近にいるような気がする・・・。
(kenya)
監督・脚本:加藤拓也
撮影:中島唱太
出演:門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華、古舘寛治