司法研修院生のヒョヌは、
旅番組のディレクターをしているミンジュとの結婚を控え、
幸せの絶頂にあった。
そんなある日、ヒョヌとデパートで待ち合わせをしていたミンジュが、
崩落事故に巻き込まれ死んでしまう。
10年後、待ち合わせに遅れたことで自責の念を持ち続けるヒョヌのもとに、
ミンジュの父親が一冊のノートを渡す。
そこには、ミンジュが秘かに計画していた
新婚旅行の旅程が書き綴られていた。
1995年6月29日に韓国で起きた
「三豊(サンプン)百貨店崩壊事故」を基にした
哀しく切ないラブストーリーです。
原題は「秋へ」なのですが・・・
邦題は何故こんな風に?と思ってしまいました。
原題のままで良かったんじゃないかと・・・
前半はヒョヌとミンジュの幸せなシーンが続くのですが、
事故からは一変して悲しく切ない話になってしまいます。
ヒョヌがミンジュのノートに書かれてある旅程を辿るのですが、
その先々で会う女性(セジン)がいるんですよね。
ヒョヌも気になっていて・・・
セジンも訳アリでこの旅をしていたんですよ。
セジンとミンジュはデパートの事故でコンクリートの残骸の中、
奇跡的に生きてた訳ですが・・・
壁を隔ててミンジュはセジンを勇気づけていたんですよ。
そしてミンジュは最後にノートをセジンに託して・・・
セジンはその苦しみを背負って生きていて、
ヒョヌもまたミンジュの元に行けなかった苦しみを背負ってと、
同じ悲しみを持っていたんですよね。
最後はヒョヌとセジンがなんとな~くいい雰囲気で終わるのです。
あたしは同じ悲しみを共有する2人が一緒にいることで、
悲しみを乗り越えて行けるんじゃないかと思うんですけどね。
ミンジュが残されたヒョヌにセジンを巡り合せてくれたんじゃないかと。
でもヒョヌはずっとミンジュを想ってて欲しいって人も
いるかもしれないですけどね。
ま、感じ方は人それぞれです。