庚の回(#7)
『覚吾知真』
美鈴が当麻に触ると・・・
「何これ。ホント空っぽな女!」
美鈴が見たのは餃子のビジョン。
当麻は美鈴がサイコメトラーだと気付く。
瀬文は美鈴から志村が強制尊厳死されると聞かされる。
「警察って、人を殺すけど、
誰も助けてはくれないんですね!」
新宿で噂の占い師、新宿のシンデレラ・サトリのところに、
雅ちゃんに連れて来られる野々村。
ミショウでは瀬文が当麻のPCから
病気を治す力のある者を捜そうとしたが分からず・・・
「なんとかしなきゃですよね~。」と当麻。
「私なら病を治す能力がある者が、
いつ、どこに現れるかを予言させます。」
そこへいつの間にかミショウに来ていた
新宿のシンデレラ“サトリ”。
「冷泉奪還の宣言に来ました~。
あなたの心を覚ります♪」
当麻が瀬文に何も考えちゃダメと叫んだが、
時既に遅し・・・
覚ったサトリはまたいつの間にかいなくなっていた。
津田が冷泉を移動させていた。
すると、車の中に突然サトリが現れた。
そして津田が撃たれ、車から投げ出される。
なんなく冷泉奪還を成功。
当麻は盗聴で、冷泉が強奪されたことを知る。
車両ナンバーをNシステムで検索。
サトリの写真が出て来た。
そして撃たれた刑事が車に仕掛けたGPS携帯から
現在位置を割り出す。
「お前・・・凄いな。」
( ̄ー+ ̄) ニヤリ。
瀬文は向かう気でいたが、
当麻はすぐにサトリにバレると。
瀬文は目的が分らなかった。
「分かりやすく言うと、
金融や、資源で世界を支配して来た
大メジャーの一部はヒューマンリソート、
才能溢れる人材を資源とみなし取り込み始めてます。
科学者、技術者、スポーツ選手とかね。
『SPEC HOLDER』なんぞは
人的資源の超レア物件ですからね。
下手するとその覇権争いが
次の世界地図を書き換えるかもしれません。」
当麻が半紙に向かうも要素が足りないと・・・
「ならやるな。」
瀬文の持つサトリの免許証のコピーと犯歴も
書いた半紙と一緒に破り投げる。
「いっけーーーっ!!」
「やけくそかよ・・・」
「いただきました!」
サトリに拉致された冷泉は監禁される。
「世界各国の要人の寿命を予言して欲しいんです。
サブアトラスを書き換えるのには、
この人たちの寿命を書き換えるのが一番なんですって。」
「書き換える?殺すと言うことだろう。断る!」
「断れませんよ。
ボスはあなたを購入するために、
既に5千万ドル支払ってるんですから。」
部屋にはレモンの山が!!
サトリはレモンをひとつ取り、冷泉に渡す。
冷泉はレモンを齧り呪文を唱え始める。
「テクマクマヤコンテクマクマヤコン無敵にな~れ!
無想転生!即ち貴様の技は全て見切った!」
ミショウでは瀬文が教えろとイライラしていた。
当麻は言えない。
タイミングを計ってると。
「人の命が懸かってるんだぞ!!いいから早く教えろ!!」
「あんたにあたしの奪還プランを話して、
そのスカスカの脳みそから覚られたらどうすんだよ!!
志村さんを助けたいんだろう、ハゲ!!」
「・・・ハゲじゃねぇよ・・・ちょっと頭冷やして来る。」
当麻は可愛い女の子の家に変態男が侵入とSITに通報。
しかしサトリは冷泉から当麻が仕掛けた罠を見破り、
SITが到着する前に車で逃走。
それをミショウで聞いていた当麻たち。
「どうすんだよ。当麻!!」
「全ては私の想定内。行きますよ。」
逃げ込む場所は一ヶ所だと。
駐車場を探すサトリ。
どこも満車でやっと探し入る。
車から降りたサトリはボスに連絡。
その時、瀬文が銃口を向け携帯を取った。
驚くサトリの前に当麻も現れる。
「おばんで~す。」
「当麻・・・」
「説明するの面倒だから、覚ってちょ♪」
しかしフラついて覚れないサトリ。
当麻はサトリは12時を過ぎると睡魔が襲って来ると。
「あなたが絶対睡魔に勝てないのは
脳を異常に使ってるからです。
まあそりゃ~疲れますよね。
私だって他人の10倍物を食べないと頭が働かない。
あなたの能力なら尚更でしょう。
だから私たちは12時になるのをじっと待ってたんです。
12時直前にSITを突入させる。
あなたはそれを冷泉さんから覚って逃げる。
しかし睡魔が襲うからせいぜい車で逃げられて10分程度。
寝込みを襲われないようにって地下駐車場に隠れるだろうと、
この辺の地下駐車場、全部封鎖しました。
この一ヶ所を除いてね。」
サトリは既に寝込んでいた。
「寝てんじゃねぇ!話を聞け!!」
冷泉を救出した瀬文。
お礼を言い、行こうとする冷泉に、
このまま警察の保護施設へ収容すると瀬文。
「逃がしてくれたら、
どんな怪我でも病気でも治せる人間の情報を予言します。
当麻さんには、一(ニノマエ)の出没する場所を予言します。」
「使いようによっては無敵の才能ですね。」
「ええ。でも自分はこの才能を持ってる限り、
自由に生きては行けない。」
未来を知ることは恐怖だと冷泉。
「私は世界一哀れな人間です。
逃げても生きながらえるとは思っていません。
ただこれ以上他人に迷惑は絶対にかけたくない。
他人の人生にも関わりたくない。
だからお願いします!見逃がして下さい!!
俺は残りの人生を自由に生きたいんだ!!」
その時、瀬文の携帯が鳴った。
「係長からだ。」
電話に出る瀬文。
躊躇いながらサトリは確保したが、冷泉は逃げられたと言う。
冷泉は予言。
瀬文にメモを渡す。
そして当麻にも。
「一の居場所です。」
「居場所?」
「一の家です。」
「家?」
「では私はこれで失礼します。
お二人ともお元気で。
あなたたちには輝く未来が見える。」
「ありがとうございます。」
瀬文と当麻は警視庁前で二手に分かれる。
「じゃあ。」
「はい。」
志村の病室でスケッチする美鈴。
地居がお見舞いの花を持って来る。
猫を撫でる男の子の画を見て、その画を持ち帰る地居。
当麻は一の家の前に。
その頃、瀬文もマンションの一室の前へ。
そしてインターホンを押す2人。
当麻は拳銃を手に持ち後ろへ隠している。
そこに母親が出て来て驚く当麻。
「学校の者です。」
母親が一を呼び、出て来たのは・・・
「一・・・」
普通に暮らしてる一にビックリ。
次回も目が離せないわ~。
しかし津田は何故生きてる・・・?
そして地居もここに来て謎が。
みんなSPECの持ち主なのか~?
そんなに身近に集まっちゃうのか!?(笑)
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