苦手な人と向き合う

誰でも全員とうまくやっていける人なんか、
いるわけがありません。

それなのに職場の人間関係で悩んでいる人も多い。

そういう人の話をじっくり聞いてみると、
たいていの場合、
苦手な人が二、三人あり、
その人とギクシャクしている程度であることがほとんどです。

ほかの人とはまあまあ普通につき合っているようです。

この程度なら、
よくありがちで
ごく当たり前ではないか。

誰もかれも、
みなとうまくやっていくことなど、
ありえません。

「みなとうまくやっていけないから、
自分の人間関係には問題がある」
などと悩む必要はありません。

あるプロジェクトに数名で取り組むことになったとします。
「その全員と理解し合い、
心をひとつにして、
和気あいあいとした雰囲気のなかで
仕事をバリバリすすめていきたい」
という思いはわからないではないが、
実際にはそんなことはありえない。

みな、
いい大人です。

言葉を換えれば、
それぞれ人間的にはほぼ固まっており、
そう簡単には変わらない。
いろんな個性がせめぎ合うなかで、
苦手意識をもつ相手があらわれるのは
当然のことです。