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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

「褒める」には「褒め方」がある

2014-07-07 05:39:37 | Weblog
岐阜県大垣市を中心にして展開している
「志門塾」の成瀬正氏は
御書「子どもが幸せになる学習塾」に
このように書いています。

「褒めて伸ばす」という人もいるし、
「褒める」とダメになるという人もいます。
どちらも正しい。
何もできない段階では、
まず「褒める」ことが大切です。
褒めて褒めて「やる気」を出させる。
結果が出るとうれしくなって頑張る。
そうなると成績も上がります。
本当に小さなことでいいのです。
先週の授業でできなかったことが、
ちょっとわかるようになった。
「おっ、だいぶんできるようになったやないか」
と声をかける。ここで、
「頭張っとるな」
ではダメです。

「できるようになったな」
と言って、こちらも一緒に喜んでやることが大切です。
すると子どもは、
「あ、頑張ったら先生がこんなに喜んでくれた」
と思う。さらに頑張る。
こちらの気持ちが相手に届くと、
またそれが跳ね返ってくるのです。
だから、普通に、
「すごいな」
と言うだけではダメです。
感情を込めて本当にうれしそうに、
「やっぱ、すごいなあ!」
というように。

中には、
残念ながら勉強ができない子もいます。
褒めたいけれど、褒められない。
別に勉強にこだわる必要はありません。
それ以外の「褒める」ところを探せばいい。
人に優しいこと。
男らしいこと。
女らしいこと。
挨拶が素晴らしいこと。
何でもいいのです。

でも、
ずっと「褒めて」ばかりいてもいけません。
それだけでは、ある時点で伸びなくなります。
「軟弱軟太郎」になってしまうのです。
褒められてばかりいると、
自分の今の課題点が見えなくなってしまいます。
どこかのポイントで、
「負荷」をかけてやらなければなりません。
「負荷」とは何か?
その子が、
今、乗り越えられるくらいの課題を与えるのです。
それができたら、
また「褒めて」あげる。
またしばらくして、
「そろそろ次のステップかな」と時期を見て
「負荷」をかける。
その繰り返しを続けるのです。

中学3年生の受験の時期になると、
ちょっと「長い負荷」をかけます。
普段は、2、3日で乗り越えられるくらいの「負荷」ですが、
今度は「半年くらいかかる負荷」です。
それが受験に向けての総仕上げになるのです。

さて、
「褒める」「負荷をかける」ことは、
子どもに対してだけではありません。
一般の会社で、部下に対しても同じことが言えるでしょう。

ただし、
ひとつ気をつけなければならないのは、
自分で気づいて「負荷」を自らかけている子どもも
いるということです。
そういう子に対して、
先生がさらに「負荷」をかけたのでは
しんどくなってしまいます。

人を見て指導する。
これも「不平等」が「平等」であるということに繋がります。

「褒める」のは簡単です。
でも、なかなか褒められない。
なぜか?
自分の心によほどの余裕がないと人を褒められないのです。
子どもに対してはともかく、
部下や同僚を「褒める」と、
自分の存在というものが気にかかってしまいます。
人を羨ましく思うと褒められません。
そんな人に褒められても相手はうれしくありませんよね。
「褒める」にも、
まず自分の心を養うことが必要になります。

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