自然サイクルにあった生き方

体の働きは自然に一致しています。

日が昇れば目が覚め、
日が沈めば眠くなります。

寒くなれば毛穴が締まって体温を逃がさないようにし、
暑ければ汗の気化熱で体温を下げようとします。

自然には一定のリズムがあります、
動物も植物も人間もそのリズムに合わせて生きるように
設計されています。

自然のリズムと連動した人間のリズムを生体リズムといいますが、
このリズムの中心が、
体内時計と呼ばれるものです。

脳の視床下部というところに、
その司令塔があって、
わかっているだけで人間は
約三百ほどの体内時計による周期性をもった生理作用がある
といわれています。

ところが現代の人間は自然に逆らうようになって、
いまでは昼夜をさかさまにしたような生活をする人も
多くいます。

それでも平気なのは順応性があるからですが、
これには限度があります、
あまり反自然的なライフスタイルを続けていると、
老化や成人病の引き金になります。

たとえば人間は地上で生活するように設計されています。
鳥とは根本から違います。

不思議なことに年中空に舞い上がっている
航空機のパイロットは、
どうも平均寿命が短いようです。

超高速で移動して時差ポケすることや、
高度一万メートルの上空で有害な紫外線を多く浴びるせいだと
言われています。

自然に逆らう生き方は、
体に悪いだけでなく
心にも悪いようです。
知らぬ間にストレスになっています。
ストレスは命を縮める元凶ですよね。

人類は文明によって自然を制御できると過信してきました。
だが自然には逆らえません。

環境破壊や自然災害をみれば、
自然の中で人間がいかに小さな存在であり、
自然に反する生き方がいかに悪いかは明白です。