コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

ほめ言葉はおまじない

2021-05-18 20:56:29 | Weblog
ヨーロッパに古くから伝わる民話を紹介します。

あるとき、
山に住むキツネが友達のクマに向かってこういいました。
「キミはいつ見ても本当に強そうだね。
この山で暮らす動物たちの中で一番、
力があるんじゃないかな」
キツネからこうほめられたクマは上機嫌になり、
自分の怪力を示すために、
山の上をわしづかみにして、
どんどん穴を掘ってみせました。
それを見たキツネが、
「やっぱり、キミの力はすごいや。
キミに勝てる動物なんていないや」というと、
クマはますます上機嫌になり、
さらに掘りつづけ、
そこには大きなほら穴ができました。
おかげでキツネは、
労力を費やすことなく、
そのほら穴で暮らすことができたのです。

さて、
こんな話をしたのはほかでもありません。
人はほめられると愉快な気持ちになるということを
強調したかったからです。

では、
人はほめられると、
どうして愉快な気分になるのでしょう。
それは『自己重要感』が関係しています。

つまり、
ほめられることによって、
「他人よりも上でありたい」
「相手よりも自分のほうが優れていたい」
「その場で重要な存在でありたい」
という『自己重要感の欲求』が満たされるため、
ある種の優越感に浸ることができるのです。

そこで、
あなたも周囲の人たちに対して、
こんなほめ言葉を投げかけてみては いかがでしょう。

「さすがは課長。
セールストークにものすごく説得力がありますね」
「英字新聞が読めるなんて、すごいなあ。
さすがに海外に留学していた人は違う」
「キミの書く文章は、簡潔、明解でとても読みやすいね」
その際、
お世辞やおだてるだけの言い方はつつしみ、
相手の長所を心から認め、
正直に敬うことが大切です。
また、
例にもあるように、
その理由が相手にもはっきりと伝わるように
具体的にほめることも大きなポイントになります。

ひんぱんほめ言葉を習慣にし、
おまじないのように頻繁に口にすれば、
相手はあなたに好感を抱くようになります。
そして、
それがきっかけとなって、
双方の間に縁が育まれていく可能性だって十分あるのです。