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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

いやなことを好きになるには、関係のあるものに触れてみる

2012-09-03 20:48:58 | Weblog
やらないといけないのに、
どうしてもいやでやる気が起こらないときがある。

私なども、
ときおりそういう心理状態に陥ることがあります。

そんなとき、よく思い出す話があります。

ある営業マンが、
ききいな手落ちの責任をとらされ、
異動を命じられ、
いや気がさし、
仕事をする気にならなかったことがありました。

彼は毎日ぼんやりと過ごしていたが、
机の上には、
処理しなければならない書類が日ごとにうず高くたまってくます。
しかし、
彼はどうしてもそれを片づける気になれず、
引き出しに残していったハサミを使って切り絵を作っては、
ゴミ箱に捨てていく日々が続きました。
しかし、何日かたつと、
会社に来ると同時に、
ハサミに手がのび、
机の前に座ることが楽しみになったというのです。

彼が、ほかの事務用品もそろえて、
書類の整理を始めたのは、
それからまもなくのことだったといいます。

この話は、
触覚がもたらす効果をよくあらわしています。

たとえば、
赤ちゃんのときには、
私たちは身のまわりにあるものを、
なんでも手でつかんで、
口に入れてみる習性があります。

これは、
外界を手と口の触覚で弁別しているわけです。
こうして成長するにつれて、
視覚や聴覚も認知の手段として参加してきますが、
やはり直接対象に触れる触覚は、
もっとも原始的ですが、
それだけにもっとも強く
人間の本能的・感覚的な部分に訴え、
人間を動かす力を持っています。

この心理を応用した売り方は
デパートなどでよく見かける実演販売ですね。

客は最初、
物珍らしげに売り手の実演を見ているが、
「どうぞ手にとってごらんください」という声にさそわれて、
手にとってみます。

これには、
触れさせることによって、
その商品に親しませ、
それを受け入れやすい心理状態をつくりだすというワナがあるのです。

ですから、
いやなことをするにも、
それに関連したものや道具を手に触れる機会をつくることで
それらに慣れ親しみ、
そのうちに、
いやなことも好きになって、
やる気を起こすきっかけがつかめるようになるというわけです。

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