11月手習い〆切りの日になりました。今月は11種類の文字練習をしました。習い初めてやっと先生から右端四分の一の条幅を部屋に飾ったらと、朱印を押していただけました。(秋深し黄葉の山・黄葉している山の秋は深い)今にぴったりの課題ですものね。先日フランスに語学留学していた友が、「あちらの美術館で書を鑑賞して初めて、書の素晴らしさを感じたわ~」って、わざわざ感想を寄せてくれました。日本では書はあまりにも当たり前で、良さなんて感じる事もなかったのに、長い間滞在していて、書のコーナーに身を置くと、日本人でよかった~って感じたんですって!あらあら~行の流れや字幅の変化から生まれる余白の美しさはもちろん、個々の文字の中にも美しい余白が配されています。そして余白は見る人をほっとさせてくれます。書において「余白」といわれるものは、他の芸術では「余情」とか「余韻」といわれるものですが、露骨な表現をせずに、表現されていない”余り”の部分を推し量る感覚は、日本人が特に好むものかもしれませんね。真っ白な和紙に、墨の黒、(墨の色も色々あります)モノクロの世界に線質の強さ弱さタメや、撥ねや伸び、かすれ、ぼかし、同じ漢字や仮名なのに、そこには書家の芸術性が生かされる個性は逸品です。まさに東洋ならではの独自の芸術ではないでしょうか?人気の源は一発勝負!一枚の作品に何百、何千の一発勝負、そぉ~簡単ではありません。若い頃は歳を取るとみんな文字は上達するものと思い込んでいました。なかなか毎年の年賀状だけでは上達することも出来ずここまできてしまいました。先月よりも少しマシかな?みたいな一歩が嬉しくて~今月も無事終わって、やれやれ・・・cyicyikatsuko
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