先週末5日土曜日、カナダで行われた試合結果です。
IBFスーパーミドル級戦:
王者ルシアン ブテ(カナダ)判定3対0(120-108x2、119-109)挑戦者グレン ジョンソン(米)
*これまでほとんど(すべてかな?)のブテの世界戦を見てきました。今回が一番の試合だったかもしれません。
挑戦者はしぶとい実力者ジョンソン。ここ最近は世界戦での連敗が続いています。しかしそのすべての試合が競り負けたもの。相手は現WBC王者のカール フロッチ(英)、IBFライトヘビー級王者のタボイス クラウド(米)、チャド ドーソン(米)と実力者のみ。そのジョンソンがフル・ラウンドを通じて飲まれていました。
ジョンソンがライトヘビー級から降格してきたのにも関わらず、体格で勝っていたブテ。パンチのスピード、体のシャープさで大きく上回り、ジョンソンにほとんど何もさせませんでした。普段はプレッシャーをかけていくジョンソンでしたがこの試合では後退あるのみ。ブテがKO狙いではなく、連打で勝負してきたのも予想外だったのかもしれません。
とにかく12回を通し、ブテの体調のよさが十二分に伝わってくる試合でした。強豪相手に圧倒的な実力差を見せつけて防衛に成功したブテ。今回が9度目の防衛戦となっています。この試合に関していえば、ジョンソンの不甲斐なさより、ブテの良さを称えるべきでしょう。
いいところなく敗れ去ったジョンソン。今後の巻き返しに期待です。