今月2日、豪州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフライ級戦:
王者ジャーウィン アンカサス(比)TKO7回1分53秒 挑戦者帝里 木下(千里馬木下)
*3年ぶりの世界再挑戦のリングに立った木下。前回の世界戦とは違い、戦う前から委縮するという事はありませんでした。しかし王者アンカサスは上り調子の好選手。残念ながら挑戦者には荷の重い選対戦相手だったようです。
私(Corleone)はアンカサスの試合を始めて見たんですが、かなりの好印象を植え付けられました。テキパキとしたサウスポー・スタイル(左構え)のボクシングを展開するアンカサス。パンチ、体全体の動きにはスピードがあり、パンチを放つときの踏み込みは早く、体のバランスも優れています。ディフェンスは固いブロッキングと上体のボディー・ワークが中心。フットワークはすり足気味で動きに無駄がありません。
今回の試合では、左のオーバーハンド・レフトと、右・左の早いワンツーが試合を支配していきました。この階級には、WBC王者シーサケット ソー ルンビサイ(タイ)、前WBC王者のローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)、それを追うカルロス クアドラス(メキシコ/帝拳)、ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)、WBO王者井上 尚弥(大橋)、WBA王者カリ ヤファイ(英)と、トップ戦線に実力者が目白押しですが、このIBF王者も、その一角に食い込む可能性を持った選手と見ていいでしょうね。即王座統一戦などビックカードに出場するのは難しいかもしれませんが、アンカサスの次の試合を早く見てみたいです。
WBOウェルター級戦:
挑戦者ジェフ ホーン(豪)判定3対0(117-111、115-113x2)王者マニー パッキャオ(比)
*純粋にボクサーA対ボクサーBとの戦いとして見た場合、ベテランのボクサーBは小柄で動きが重く、パンチをかわされた後、バランスを崩すシーンも多々。若い大柄のボクサーAは動きがバタバタで、出すパンチは手打ち。「地元・豪州期待の新鋭対比国の英雄」という構図がなければ、標準的(それ以下かな)な世界戦だったように感じました。出された判定は論議を呼ぶほどではなく、逆に115対113というのは、「少々新王者に厳しいかな?」と思えました。プロ・デビューが1995年1月で、今回が68度目の実戦だったパッキャオ。さすがに、全盛期の力は残っていませんね。もしホーンとの再戦が行われるのであれば、勝敗は別としてその試合が潮時になるのではないでしょうか。
出された判定に対し、抗議が殺到したためにWBOは5人のジャッジによる再判定を集計。その結果は3人のジャッジがホーンを支持(115-113、114-113x2)。一人が114対114の引き分けで、残る一人が114対113でパッキャオ。僅差ながらも新王者誕生が妥当だったという再結果を発表しています。
IBFスーパーフライ級戦:
王者ジャーウィン アンカサス(比)TKO7回1分53秒 挑戦者帝里 木下(千里馬木下)
*3年ぶりの世界再挑戦のリングに立った木下。前回の世界戦とは違い、戦う前から委縮するという事はありませんでした。しかし王者アンカサスは上り調子の好選手。残念ながら挑戦者には荷の重い選対戦相手だったようです。
私(Corleone)はアンカサスの試合を始めて見たんですが、かなりの好印象を植え付けられました。テキパキとしたサウスポー・スタイル(左構え)のボクシングを展開するアンカサス。パンチ、体全体の動きにはスピードがあり、パンチを放つときの踏み込みは早く、体のバランスも優れています。ディフェンスは固いブロッキングと上体のボディー・ワークが中心。フットワークはすり足気味で動きに無駄がありません。
今回の試合では、左のオーバーハンド・レフトと、右・左の早いワンツーが試合を支配していきました。この階級には、WBC王者シーサケット ソー ルンビサイ(タイ)、前WBC王者のローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)、それを追うカルロス クアドラス(メキシコ/帝拳)、ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)、WBO王者井上 尚弥(大橋)、WBA王者カリ ヤファイ(英)と、トップ戦線に実力者が目白押しですが、このIBF王者も、その一角に食い込む可能性を持った選手と見ていいでしょうね。即王座統一戦などビックカードに出場するのは難しいかもしれませんが、アンカサスの次の試合を早く見てみたいです。
WBOウェルター級戦:
挑戦者ジェフ ホーン(豪)判定3対0(117-111、115-113x2)王者マニー パッキャオ(比)
*純粋にボクサーA対ボクサーBとの戦いとして見た場合、ベテランのボクサーBは小柄で動きが重く、パンチをかわされた後、バランスを崩すシーンも多々。若い大柄のボクサーAは動きがバタバタで、出すパンチは手打ち。「地元・豪州期待の新鋭対比国の英雄」という構図がなければ、標準的(それ以下かな)な世界戦だったように感じました。出された判定は論議を呼ぶほどではなく、逆に115対113というのは、「少々新王者に厳しいかな?」と思えました。プロ・デビューが1995年1月で、今回が68度目の実戦だったパッキャオ。さすがに、全盛期の力は残っていませんね。もしホーンとの再戦が行われるのであれば、勝敗は別としてその試合が潮時になるのではないでしょうか。
出された判定に対し、抗議が殺到したためにWBOは5人のジャッジによる再判定を集計。その結果は3人のジャッジがホーンを支持(115-113、114-113x2)。一人が114対114の引き分けで、残る一人が114対113でパッキャオ。僅差ながらも新王者誕生が妥当だったという再結果を発表しています。