DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

三浦、激戦に持ち込めず(WBCスーパーフェザー級ほか)

2017年07月24日 00時03分37秒 | 世界ボクシング
今月15日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフェザー級戦:
王者ミゲル ベルチェル(メキシコ)判定3対0(120-109、119-108、116-111)挑戦者三浦 隆司(帝拳)

*「この顔合わせが好試合、大激戦にならないわけがない!」

それが残念ながらならなかったんですよね。もしなっていたら、三浦が王座に返り咲いていた事でしょう。

試合の滑り出しは悪くなかった三浦。手数はほとんどなかったんですが、ガンガンとベルチェルにプレッシャーをかけていきました。ベルチェルはそのプレッシャーに押されまくり、明らかにパンチは出さされてる感じでした。しかし初回終了間際、パンチを耳の裏でしょうか、貰ってしまった挑戦者。コロンという感じでダウンを喫してしまいました。見た目以上に聞くんですよね、あの場所のパンチって。

その後は三浦が攻め、それをベルチェルがさばくといった展開が終始続きました。この試合に関して言えば、闘牛士の圧勝。ベルチェルは1月の王座を獲得したフランシスコ バルガス(メキシコ)に続いて、そのボクシングの幅の広さを見せつけた結果となりました。同時に、同級No2の地位を確実なものにしたのではないでしょうか。No1はもちろん、WBO王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)だと思いますが。


WBAスーパーフェザー級戦(唯一王座):
王者ジェスリール コラレス(パナマ)負傷判定10回31秒(2対0:94-93、96-92、94-94)挑戦者ロビンソン カステジャノス(メキシコ)

*この試合後の戦績が24勝(14KO)13敗(7KO負け)のカステジャノス。こういう選手にはどうしても世界を取って貰いたいという気持ちになってしまいます。4回に2度のダウンを奪った叩き上げ。しかし昨年、日本のリングで内山 高志(ワタナベ)に2連勝しているコラレスも必死に食い下がりました。結局は挑戦者の怪我のため結果は負傷判定に持ち込まれることに。王者が僅差の判定で勝利を収め、保持する王座の2度目の防衛に成功しています。


WBCインターナショナル・ライトヘビー級戦:
挑戦者スリバン バレラ(キューバ)判定3対0(97-92x2、96-93)王者ジョー スミス(米)

*昨年3月に現3団体統一王者アンドレ ワード(米)に完敗を喫しているバレラと、同年師走にあのバーナード ホプキンス(米)に引導を渡しているスミスの対戦。新スター候補スミスの勝利が期待されていたんですが、米国人の良かったのはダウンを奪った初回のみ。バレラが明白な勝利を収め、世界初挑戦に向け大きく前進しています。

3試合とも期待、そして個人的希望とは逆の結果となってしまった今回の興行。まあ残念ではありますが、すべてが自分の思い通りに行ってしまうとそれはそれでつまらないんでしょうね。
コメント (5)
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