先週末3日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋・スーパーウェルター級王座決定戦:
井上 岳志(ワールドスポーツ)KO2回2分24秒 パトムサック パトンパトン(タイ)
*今年1月に、米国・テキサス州のリングでWBO同級王者ハイメ ムンギア(メキシコ)に挑戦。強打者相手に判定まで粘るも、技術の差が出て大差判定負けを喫している井上。この試合がキャリア初黒星以来の再起戦となりました。
昨年4月以来の『本拠地』での試合となった井上。タイ人を左ボディー一発で仕留め見事にカムバック戦に勝利。それと同時に以前保持していた王座の一つ、WBOアジア太平洋のベルト再獲得に成功しています。
日本人選手にとって、世界との距離が非常に遠くなるスーパーウェルター級。1月の試合で、世界ランカーとしては十分な実力があることを実証した井上。世界再挑戦に向けまずは順当な再スタートを切ったと言っていいでしょう。
日本ミドル級戦:
王者竹迫 司登(ワールドスポーツ)TKO8回終了 加藤 収ニ(中野サイトウ)
*5ヵ月前に同じ会場で対戦している両選手。その時は加藤が予想以上の粘りを見せつけ竹迫を苦しめました。春先に行われたその一戦は結局は決着つかず。痛み分けという結果に終わっています。
真夏に行われた今回の再戦。前回の失敗を踏まえてか、竹迫が試合開始早々から積極的に得意の打ち合いに持っていきます。中盤戦、加藤も反撃を試みますが王者の勢いを止めることは出来ず。結局は試合が一方的になった8回終了後、それまでのダメージも考慮して挑戦者陣営が棄権を申し出ています。
ライバルを下し、防衛記録を3に伸ばした竹迫。全勝全KO記録は3月の段階で10で途切れてしまっていましたが、再び白星街道を歩み始めることに成功しています。