先日、2020年の大晦日に東京都大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBOスーパーフライ級戦:
王者井岡 一翔(Ambition)TKO8回1分35秒 挑戦者田中 恒成(畑中)
*日本国内のみならず、海外でも注目を集めた一戦。序盤戦は田中のスピードを前に後手後手だった一翔。しかし流石というべきでしょうか、徐々に徐々にと挑戦者のボクシングに適応していった一翔。4回あたりからペースを引き寄せ、5回には右、左フックの逆ワンツーでこの試合初のダウンを奪いことに成功。6回には同じパンチでダウンを追加すると、最終回となった8回、三度左フックで田中をグラつかせた一翔。そこでレフィリーはすかさず試合をストップし、王者の勝利を宣告しました。
この試合の一翔のようなボクシングを展開出来る選手の事を、王者の貫禄というんでしょうね。田中は誰しもが認める一流選手。今回の試合でも、最終的にはTKO負けを喫してしまいましたが、試合終了時までは決して王者に劣ってはいませんでした。そんな実力者を相手に、最後は自分のボクシングに持っていき、勝利を収めてしまう。全くもって凄いものです。2020年はこの試合一試合のみとなってしまった一翔でしたが、2019年にきつい試合を2試合続けて行っていたため、逆にいい試合間隔となったのではないでしょうか。
今後は他団体王者との統一戦実現を目指していく一翔。3月13日には、ロマゴンとエストラーダによる王座統一戦が行われます。
16戦目にしてプロ初黒星を喫してしまった田中。今回の試合で、スーパーフライ級でも実力は既に世界王者レベルである事を証明。まずは体を休め、4階級制覇向け再起してほしいですね。
王者の貫禄を見せた一翔。スーパーフライ級でも驚異の存在であることを証明した田中。2人が主戦場とする同級の、2021年1月5日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(スーパー):ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/1)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/2)
IBF:ジェルウィン アンカハス(比/8)
WBO:井岡 一翔(Ambition/2)
OPBF(東洋太平洋):福永 亮次(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:福永 亮次(角海老宝石/1)
日本:福永 亮次(角海老宝石/0)