先月末27日、大阪府大阪市エディオンアリーナ大阪・第2競技場で行われた試合結果です。
ライトフライ級6回戦:
高山 勝成(寝屋川石田)判定3対0(60-54、59-55x2)小西 伶弥(SUN-RISE)
*これまでにミニマム級の世界主要4団体の王座を順次獲得してきた高山。本来なら昨年夏に行われる予定だった東京五輪への出場を目指し、プロ・ボクシングから身を引いていました。残念ながら五輪出場を果たせなかった高山は、ぷろ・ボクシングへの再転向を決意。昨年春から再起戦への出場を試みていました。
当初の予定では、5月10日に森 青葉(泉北)と対戦する予定だった高山ですが、その試合はコロナウィルスの影響を例外なく受け中止に。今回まで復帰戦が延期となっていました。
本来なら11月23日に対戦を予定していた高山と小西。その時は小西が前日計量後の、コロナウィルスのPCR検査に引っかかってしまい、試合直前になって中止に。しかも小西はその後の検査で、陰性判定でだという事が判明しています。
何はともあれ実現した両者の対戦。実力者同士の一戦は、高山がその技術を駆使して、ほぼワンサイドの判定勝利を収めています。しかし凄いですね高山は。オリンピックへの出場を目指し、アマチュアのリングで活動していたとはいえ、プロのリングに登場したのは2016年8月以来、実に4年4カ月ぶり。それでも世界ランカーをいとも簡単に退けてしまうのですから。
堂々とプロのリングに復帰した高山。戦績を32勝(12KO)8敗(1KO負け)としています。今後高山は、以前主戦場としていたミニマム級ではなく、ライトフライ級で世界のベルト獲得を目指していくとの事。また、標的をWBAスーパー王者の京口であることを明らかにしています。「京口対高山」ですが、案外、春早々にも実現するかもしれませんね。
日本勢が幅を利かせているライトフライ級トップ戦線。今年もその状況が続くと予想されます。2021年1月12日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/1)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/0)
*本来なら京口は昨年11月に、そして寺地とカニザレスは師走に防衛戦を予定していましたが、そのすべての試合が中止となってしまいました。今年はライトフライ級に限らず、一つでも多くのタイトル戦(もちろん無冠戦も)が実現してほしいものです。